2006年より13年にわたり販売しておりました ONKYO CR シリーズの改造モデル販売が今年で終焉を迎えます。
小さな体に、パワフルなアンプとCDプレーヤー、チューナーを内蔵しミニコンとは一線を画した高音質CDレシーバーとして生まれた初代CR-D1はデジタルアンプらしい、やや荒削りでダイナミックな鳴りが魅力でした。
次のモデルCR-D2も同様にデジタルアンプでしたが、やや穏やかな表現を手に入れて、勢いだけで無く情緒も表現出来る幅広い表現力を身につけました。
3代目のCR-N755はアンプ部がアナログアンプとなり、出力が落ちた代わりに上質で滑らかな表現力を手に入れました。
型番のNが示すようにネットワーク機能にも対応しより多機能にもなりました。
アンプ部がデジタルからアナログに変わった事による音質変化は大きく、クオリティが大きく向上した反面、ダイナミックな表現力はデジタルアンプだった前モデルの方が魅力があり、今でもCR-D1やD-2を愛用しているお客様がたくさんいらっしゃいます。
4代目のCR-N765はアナログアンプの魅力を一層磨き上げ、滑らかで上品な再生が魅力です。
この4代目までは、ONKYOさんの設計部が開発したモデルで新型ほど完成度が向上し、継続モデルならではの練り上げられたシステムで、CDレシーバーの完成形のようなモデルでした。
しかし、時代の流れは残酷な物で ONKYOがPIONEERのAV事業部を買収し経営統合してしまいました。
その経営統合後に開発された新型CRは新しい設計部(旧シリーズ関係者は誰も残っていないそうです)で開発され、見た目はCRシリーズですが、中身は全く別物となってしまい音質もラジカセレベルに成り果ててしまいました・・・
それが去年の3月の事で、新型CRのあまりの酷さに驚愕し、慌てて旧型のCR-N765を大量に確保しました。
ある程度の数が確保は出来ましたが、新しく入ってくることはありませんのでこの1年ほどで在庫はかなり減っており、そろそろ底が見え始めてきました。
おそらく、今年の夏頃には完売すると思います。
凄く寂しいことですが、13年掛けて練り上げ完成度を上げてきた優秀なモデルが、後数ヶ月ほどで市場から姿を消してしまいます。
当店のお客様の中には、このCRシリーズでオーディオの楽しさに目覚めた方がたくさんいらっしゃいます。
音楽を聞く楽しさを、オーディオ初心者や音楽好きの人々に正確に伝えることが出来るモデルはそう多くなく、このモデルの終了は音楽好きな人々にとって大きな痛手となりそうです。
もちろん、この大きな穴を埋めることが出来るモデルを探してはおります。
フルサイズになっても良いのならば CAMBRIDGE AUDIO AM10+CD10 がコンパクトにまとめたい場合は DENON PMA-60 が代わりを務めることは出来そうです。ですが、PMA-60はCDの再生機能が無いため、別途CDプレーヤーが必要になります。完全なオールインワンコンポとしての完成度を考えると旧CRシリーズを越えることは難しいかも知れません。
今でしたら、まだ余裕がございますので歴史に残る名機である旧型 CRシリーズを新品で入手可能な最後のチャンスです。
ご検討中の方はお急ぎ下さい。
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