吉田苑のリファレンスネットワークトランスポートである SOtM sMS-200ultraNEO にスペシャルエディションモデルが追加されました。

通常版へ電磁波シールドを追加し、内部配線材を7N UPOCC銅線もしくは銀線へ変更。

さらに、コンデンサーをEvox Rifa 製へ交換してあります。Evox Rifa は現在別名となっており、過去の名パーツです。
大メーカーですと、このような新規入手が出来ないパーツを使用することは出来ませんが、SOtM さんのような比較的小さな会社の場合、新規入手不能なパーツでも、ある程度まとまった数が入手出来れば製品化出来ますので、普通使えないマニアックなパーツが使えるのが良いですね。

右が銅線モデルで左が銀線モデルですが、外観で見分けは付きません。
スペシャルエディションモデルは内部配線に銅線を使うか銀線を使うかの 2モデルから選択可能です。

sMS-200ultraNEO 12V 10MHz入力付き 銅線モデル 275,000円(税込)
sMS-200ultraNEO 12V 10MHz入力付き 銀線モデル 280,500円(税込)

通常モデルからの ヴァージョンアップも可能です。

■バージョンアップ費用

●銅線モデル 60,500円(税込)
●銀線モデル 66,000円(税込)

実は、最初このスペシャルエディションモデルの話を聞いた時あまり期待しておりませんでした。通常モデルより 38,500円(銅モデル/税込)アップの効果があるかどうか、内容を聞いただけでは判断出来ず、経験的に多少音色が変化するだけで、クオリティアップの余地は小さいのではないかと考えておりました。

ですが、実際にスペシャルエディションモデルを聴いてみると、予想以上の効果に驚きました。
十分に 38,500円(税込)を追加投資する価値のある改善効果がございます。
バージョンアップですと 60,500円(税込)ですが、それでもその価値はありますので、今お持ちの方も是非ヴァージョンアップをご検討下さい。

店頭デモ機も早速ヴァージョンアップを依頼しました。

銅線モデルと銀線モデルの2つが選択できるのも、悩ましい選択で良いと思います。
内部配線材が違うだけですが、この両モデルの音質差は大きく、どちらも魅力的です。

●銅線モデル
オリジナルモデルをそのままクオリティアップしたイメージです。オリジナルモデルと比較してS/N比が向上し、解像度が上がります。
そして、一番大きく変化するのがエネルギー密度の向上です。
音の粒子に込められるエネルギーが上がるイメージで、実体感が向上します。
データ再生とレコード再生の大きな違いの一つに、データ再生はエネルギー再現性が弱いという点がありますが、そのエネルギー再現性が向上するのは、データ再生の弱点克服に繋がりリアリティ向上に大きく貢献します。

●銀線モデル
オリジナルモデルや銅線モデルとは違い、ゴージャスかつエネルギッシュなサウンドとなります。
エネルギー密度の向上は銅線モデルと同様ですが、良くも悪くも直球勝負な銅線モデルと違い、ふくよかさと、豪華さが追加されオーディオ的な快感に浸れるモデルとなりました。

どちらにするかは悩ましいですが、楽器の音を正確に再現したい場合は「銅線モデル」をオーディオ的な快感を追求する場合は「銀線モデル」がおすすめです。

SOtM tX-USBultra も同様の スペシャルエディションモデル が発表されております。
こちらは現在試聴機を手配中ですので、効果が確認出来ましたら再度お知らせいたします。