静電気はオーディオの大敵です。
特にレコード再生における静電気は、ホコリを吸い寄せるだけでなくノイズの元にもなりますので、今までにも様々なアイデア商品が発明されて、販売されてきました。
今回ご紹介する DS Audio ION-001 はその静電気対策の決定版と言えると思います。
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通常の静電気対策は、盤を回転させる前に使用します。
ですが、盤を回転させ針を落とした瞬間から、針と盤の摩擦により静電気が発生してしまい数秒後には帯電してしまいます。
それを回避するためには、回転中も静電気を除去し続ける必要がありますが、回転している盤に接触させること無く、除電する事は難しく今まで決定版と言えるほどの物はありませんでした。
DS Audio さんといえば光カートリッジで、突然オーディオ界に登場し、その素晴らしい音質で瞬く間にカートリッジメーカーとしての地位を築きました。
完全国産のメーカーですが、販路のほとんどをヨーロッパが占めヨーロッパオーディオ界ではトップクラスの評価を獲得しています。
その後もヘッドシェルやスタイラスクリーナーに凝った作りの物を発売しておりましたが、高い技術を持つメーカーらしく、イオンを発生させレコード盤面の静電気を中和、除電するアイデア商品を出してきました。
発売直後はヨーロッパより注文が殺到し、全く国内市場に流通しませんでしたが、ようやく、国内市場に商品が回り始めました。
使い方は簡単で、ターンテーブルの横に設置して電源ケーブルを接続するだけです。
早速試してみましたが、音を出す前から感動してしまいました。
レコード盤をターンテーブルに乗せて、レコードクリーナーで盤上のホコリを取りますが、取り終わった後に、盤からレコードクリーナーを離すと通常はその離した場所に帯状にホコリが残ります。
それが、全く残らずに一回できれいにホコリが取れたのです。
これは、レコードクリーナーを使ったことがある方ならばお分かりいただけると思いますが、通常は、その残ったホコリを取るために2度も3度もクリーナーを当てなければいけないし、それでも完全にはなかなか取れません。それが、一発で取れてしまいましたので感動しました。
そして、針を落としたのですが針を落として音が出るまでの無音部分の音質から違います。
無音部では針が溝をトレースする音がスピーカーから聞こえるのですが、通常は「ゾー」というような音溝の壁面にゴミが付いているような音がしていたのですが、その音が出なくなりました。
「ゾー」の犯人は静電気だったのです!
もちろん実際に音が入っている部分にも効果的に作用します。
S/N比が上がり、雑味が取れます。
高域が気持ち良く抜けるようになり、やかましく感じていた部分が静かになりました。
17万円もする高価なアクセサリーですが効果抜群です。
これだけ効果が出るのならば、アンプやDACの除電にも効果があるに違いないと考え、早速試してみました。
NmodeさんのDAC X-DP7に使ってみましたが、これも効果抜群でした。
レコード盤に使用したときと同じような効果があり、S/N比が上がり雑味が取れます。
レコードを聞かないときは、DACやアンプに使えますので、一粒で二度美味しいお得感がうれしいです。
レコード用とアンプ用に2台欲しくなる危険な香りもしますが、価格に納得出来るだけの高い効果を持つ優秀なアクセサリーだと思います。