サイズ:幅 39.37 cm × 高さ 63.01 cm × 奥行 33.66 cm

アメリカのKlipsch(クリプシュ)のスピーカーのご紹介です。
今回は「HERITAGE」シリーズの「Heresy Ⅳ」を試聴しました。

写真でもお分かりの通り、いつもの吉田苑とは明らかに違う感じですね… (^-^;
ところが音は!!…というサプライズもなく、やはりいつもと違う傾向です。
でも、まぁ、いろいろ聴いてみましょうよ~ということで!

12インチ(30.48cm)ウーファーの割には、比較的コンパクトなサイズ。
ウーファー以外はホーンとなっていて、バッフル面がやや上向きの仰角をとった形状となっています。
背面下部にバスレフポートがあり、端子はバイワイヤー対応です。

音について…まず位相ですが、ステレオ感はきちんと出ています。
ただし、どうやら奥行表現は苦手なようですね… (^^ゞ
スピーカーのバッフル面の距離あたりに、左右に各楽器の音が展開します。

音の立ち上がりもゆったりしていますし、解像度もお世辞にも高いとは言えませんが、変な不自然さは感じない、という点は好感が持てるところ (^_-)-☆

帯域バランスとしては、当店が通常おすすめしているものよりは低域寄りで、サイズを超えた低音の量感があるタイプです。

HERITAGE(遺産)シリーズのHeresy(異端)ってどっちなの?って感じでしたが、聴いて納得…。
おそらく、初代モデルの発売時は、比較的小さなボディでこの低域の量感!という異端であったが、Ⅳまで続けていくうちに懐かしの遺産となった…ということなのでしょう。

ひとことでいえば、レトロ調、懐かしの音という印象です。

それならばと、いつも比較試聴に使っている音源から、古めものに替えて聴いてみました。
すると、録音年代の古いジャズやロックをレトロな感じで聴くには、納得の音作りです♪
以下、聴いてみたCDの一部をご紹介します。

*マイルス・デイビス 「Kind of Blue」(1959年録音)

定番中の定番ですね!
みなさんご存知だと思うので、コメントは省略します。

*ディープ・パープル 「LIVE IN JAPAN (MADE IN JAPAN)」(1972年録音)

これまた、ハードロックの定番中の定番!
リッチーのギター・ソロだけでなく、ジョン・ロードのキーボード・ソロも聴きごたえありますよね♪

それから、最近のスピーカーはキャビネットのコストダウンを図っていて、「音は納得できるけど、この外観はなぁ…」というものもかなり増えてきているなか、このモデルは  キャビネットがとてもしっかりしています。

サランネットもレトロ調です。
往年のFenderの銘ギターアンプ Twin Reverb の前面のネットもこんなだったっけ~と、勝手に盛り上がりました… (^-^;

今としては珍しい、しっかりした家具調の外観も存在感がありますし、モノラルからステレオ初期の音源をレトロに楽しむ、古き良き時代のスピーカーといえるでしょう。そういった意味で、HERITAGE=遺産シリーズという名前通りですね!

この Klipsch Heresy Ⅳ 試聴機ですが、来週にはメーカーさんに返す予定になっています。
いつもと違う音もちょっと聴いてみようかな~という方は、お早めにどうぞ (^_^)/