Silent Angel 新製品、最後のご紹介です。
今回ご紹介するモデルはハブとなります。
繰り返しとなって申し訳ございませんが、敢えてもう一度お伝えさせていただきます。
データ再生を行う上で最も最初に購入するべき製品はオーディオグレードハブです。これが無いと始まらないとお考えください。
それほど、ハブが音質に与える影響は絶大です。
どれだけ良いネットワークプレーヤーを使用しても、ハブが汎用品ではその実力の2割ほどしか発揮出来ません。
ご予算が厳しいのであれば、まずハブだけ購入してネットワークプレーヤーは後日購入するべきです。
問題はそのハブが大変高価であるという点です。
今回ご紹介するモデルはハブとしては高価ですが、オーディオグレードハブとしてはリーズナブルな価格設定となっておりますので、まずはここから始めてみてはいかがでしょうか。
下段が今回ご紹介する Silent Angel N8 です。
上段は比較試聴に使用した汎用ハブです。
8ポート有りますので、足りない事は無いと思います。
注意点がございます。
このモデルに限らず、ハブは接続機材が増えるほど音質は劣化していきますので、接続する機材は最小限にしてください。
ポートが開いているからといって、テレビやプレステを接続するのは御法度です。AV用途であれば積極的に活用すべき(映像にも効果絶大です)ですが、ピュアオーディオとの同居はおすすめできません。
試聴は汎用ハブとの比較試聴で行いました。
使用機材は以下となります。
●Roonサーバー Silent Angel Z1
●ネットワークトランスポート SOtM sMS-200ultraNEO SE-C
●USBリジェネレーター SOtM tX-USBultra SE-C
無線子機とZ1、sMS-200ultraNEO の3台をハブへ接続して試聴を行いました。
●汎用ハブ
音の色彩感が失われ、平面的で狭い窮屈な再生となります。スピーカーの中央に音像が集中し、団子状態となります。分離が悪く、ステレオイメージが出ません。
●Silent Angel N8
色が戻ってきました。色彩感豊かで、ステレオイメージも正確に再現出来ます。空間はスピーカーの外側まで広がり高さの表現力も出ます。
あらためてオーディオグレードハブの重要性を痛感させられた視聴となりました。
1,000円で購入出来るハブに大金を投入することに抵抗を感じるお気持ちは大変良く理解出来ます。
「たかがハブ」ですよね。
ですが、それでもデータ再生を行うと決めたのであれば、何よりも先にオーディオグレードハブの導入をご検討ください。
今回の例を元に点数化してみます。
●Roonサーバー Silent Angel Z1
●ネットワークトランスポート SOtM sMS-200ultraNEO SE-C
●USBリジェネレーター SOtM tX-USBultra SE-C
総額 731,500円(税込)です。
このシステムを汎用ハブで接続した音質を100点と仮定します。
●Roonサーバー Silent Angel Z1
●ネットワークトランスポート iFi ZEN Stream
総額 269,500円(税込)です。
このシステムを Silent Angel N8 で接続した場合 150点の音が出せます。使用するオーディオグレードハブはN8にこだわる必要はありませんが、汎用ハブをオーディオに使用するのはあまりに勿体ないと感じます。