LUXMAN のネットワークトランスポート NT-07 のご紹介です。
発売は去年の7月ですので、なぜいまさらと思われると思いますが、ようやく Roon Ready に対応いたしましたのでやっとご紹介できるようになりました。
私は、ネットワークプレーヤーは Roon Ready に対応して一人前と思っているので、未対応のままではご紹介できませんでした。

Roon Ready 認証作業は大変時間がかかっており、このモデルも1年以上かかりました。
他にも認証待ちの機材が多数あるようで、このあたりをスピーディに対応していただけると良いのですが・・・・

横幅 44cm のフルサイズとなっており、存在感があります。

トランスポートですので、アナログ出力はありません。
基本的にはUSB接続でDACへ接続して使用します。
HDMI(ARC)接続可能な点がうれしいですね。

基幹パーツに LUMIN を採用しており、操作アプリは永い年月をかけて練り込まれた、高い完成度を誇る LUMIN アプリを使用可能となっております。
制御系も全て LUMIN 製ですので、動作安定性は完璧です。

ネットワーク制御に関しては、今から開発を始めても10年以上の実績があるLUMINには追いつけないと思います。
ですので、LUMIN から制御系を供給してもらい、アナログ回路(今回の場合は電源回路ですね)で個性を付けるという考え方は正解だと思います。

そして、LUMIN 最大のメリットである Roon Only モードにも対応しています。
LUXMAN の取扱説明書やアップデート案内には、一切記載がありませんので裏技的な使い方かもしれませんがRoon を運用する上では、音質上の大きなメリットですので Roon Only モードでのご使用をおすすめします。

Roon Only モードへの入り方は以下となります。

専用アプリの設定画面内 「オプション」 へ入り「名前」の欄を「#ROONONLY」と書き換えます。
書き換えると同時に Roon Only モードへと移行し、以後 Roon 以外からの一切の操作を受け付けなくなりますのでRoon Onry モードへ入る前に、設定変更は全て行っておいてください。
おすすめは
ファームウェア更新
ネットワークLED オフ
ボリューム調整 オフ
となります。

Roon Only モードから元の状態へ戻す場合は、本体のリセット操作が必要です。
電源オフの状態で、背面のリセットボタンを押し続けながら電源を入れます。
画面に LUXMAN の表示が出ましたらボタンを離してください。

Roon Only モードでの試聴です。
音質はほぼ LUMIN となっていますが、電源回路は LUXMAN 製ですので、電源の違いによる音質の違いが面白いです。
LUMIN 純正と比較して、低域のグリップ感が強く厚みがあります。
LUMIN のフラット感に物足りなさを感じる場合は、オーディオ的にわずかに脚色されたこの音作りは楽しいと思います。

Roon 用 ネットワークトランスポートとして、この価格帯でトップクラスの音質です。
ライバルは LUMIN U2 MINI 定価 385,000円(税込) もしくは LUMIN U2 定価 825,000円(税込)でしょうか。
クオリティでお話しすると、U2 MINI より上質で U2 に劣ります。
今回も価格なりの結果となってしまうのが残念ですが、約 40万円と80万円の間に選択肢が出来たと考えると良いのかもしれません。

吉田苑公式ショッピングサイト LUXMAN NT-07