今回はご紹介するかどうか大変悩みました。

最初にお断りしておきますが、今回ご紹介する商品は一般的にオカルトに分類されると思います。ご気分を害する方もいらっしゃると思いますので、オカルト製品が苦手な方はここで読むのを止めていただくようお願いします。

Kaiser Sound さんは歴史の長いメーカーで、吉田苑とは30年近いお付き合いがございます。そうでありながら、今まで Kaiser Sound 製品をご紹介したことはほとんどありません。
唯一、インシュレーターは通信販売ページに掲載してもおりますし、記憶があやふやですが随分昔にご紹介した事があったと思います。

これには理由がございまして、独自理論を前面に押し出した個性的なホームページとその理論により設計された製品群が一般的に「オカルト」に分類されかねない危うさを秘めているためです。

Kaiser Sound さんのホームページにご自身の発言をまとめたページがございます。これが、Kaiser Sound さんの目指す物、考え方を端的に表しておりますので、ご紹介します。

大方の人が理解出来ないからと言って、
それが間違ってるとか科学的でないと、
決めつける方がむしろ科学的ではない。

おそらく、ご自身の理論を否定され続けたために出た発言だと思います。

オーディオの再生音楽は科学と芸術の融合です
数・理・科に於ける間違いから始まっていれば
情・気・術を語るに値するものではありません
好き嫌いや好みは、音楽の体を成したる後の話

これが、Kaiser Sound さんの根底に流れる考え方でしょうか。この言葉に少しでも感じるもががある方はこの先を読み進めてください。
それ以外の方は「フィクション」だという前提で読み物として捉えていただくようお願いします。

Kaiser Sound さんというよりブランド名である ローゼンクランツ と言った方が通りは良いかもしれません。
ローゼンクランツのインシュレーターといえば、オーディオ歴の長い方ならばご存じかも知れません。

インシュレーターの重要性(効果の高さ)を世に知らしめるきっかけとなったのが、ローゼンクランツのインシュレーター群であったと思います。
それほど、ローゼンクランツのインシュレーターは効果が高く、吉田苑でもコンスタントに売れ続けている息の長い製品です。

このインシュレーター一つ取っても、Kaiser Soundさんの開発力の高さは感じますので、その他の製品群もきっと良いのだろうと考えておりましたが、その独特な理論と、価格により実際の試聴まで踏み込むことはありませんでした。

ですが、先日ついに試聴の機会に恵まれ、その効果を知ってしまいました。
これは皆様に紹介すべきと思いましたが、同時に「オカルト」製品をすすめる怪しい店とのレッテルを貼られてしまう怖さもあり、これを書いている今でも止めるべきでは・・・との思いがございます。

製品開発者である貝崎氏から理論を聞かせていただきましたが、大変難解でそれをお伝えする能力は私にはありません。
要約すると、音楽を音楽として捉えるためには「電気」「振動」「気流」を整える必要がある。

今回ご紹介する製品はその「気流」を整えるために開発された物だそうです。

この「気流」を整える、というキーワードは私自身全面的に同意する部分です。
極論すると、スピーカーから発生する音波を鼓膜まで伝えるケーブルがこの空気(気流)ですから
この部分を無視する事は出来ません。

各スピーカーメーカーもその点は理解しており、バスレフポートの設計に気流制御を意識したモデルが
多数発表されております。
有名なところでは B&W のディンプルでしょうか。

その気流を整えるための製品が今回ご紹介する2モデルとなります。

まずは Sound Revolver 77,000円(税込)からご紹介です。

高さ 94mm とコンパクトです。
材質は非公開ですが、ステンレスでしょうか。
このサイズでステンレス製、販売価格 77,000円(税込)・・・
絵画や宝飾品と同じで、原価計算をしてはいけない製品ですね。
その効果にこの価値があるかどうかだけが勝負です。

そしてここで紹介する以上、私はその価値があると判断しております。

このアクセサリーをスピーカーの中央奥側に設置すると、再現される空間が整えられ定位が明確になります。
部屋(空気)の影響により、微妙にぶれていた音が整えられ滲みが減り定位が明確になります。
左右、奥行き、高さ全ての方向で定位が明瞭となり楽器の位置関係が見えるようになります。

店頭で試聴した際、その効果に驚き他の環境で試すため自宅に持ち帰り、自宅でも試してみましたが、同様の効果がありました。
自宅は左側に窓が有り、右側は押し入れという環境のため周波数帯域によって音像が左右にぶれる傾向がありました。ですが、このアクセサリーを設置すると定位がぶれなくなりました。
不思議ですが、どうやら本物のようです。

申し訳ございません。なんだか怪しい通信販売ページみたいな文言になってきましたが、偽らざる私の感想です。

このアクセサリーの効果は、定位の明確化という分かりやすい変化をするため、最初の一歩としておすすめです。

次は Stream Reviver 154,000円(税込)です。
こちらは少し大きく、高さ 348mm あります。

材質は少し厚めの鉄でしょうか。
こちらも先ほど同様、原価計算をしてはいけませんね。

こちらの効果は先ほどのモデルとは違い、部屋の空気その物を制御する感じです。
聴感上のS/N比が向上し静かになります。

それ以外の変化を文字にするのは難しいです。音が音楽に生まれ変わるという表現で伝わるでしょうか。
テレビの向こう側の音楽が、生演奏に変わるという表現でも良いかもしれません。
何を大袈裟な、とお感じになると思いますがこの変化を文字にするとこうなります。

解像度が上がるとか、厚みが出るとか、オーディオ的な評価をするとそんな感じなのでしょうが、そういうオーディオ的な変化とは少し違う変化です。
説得力が向上するというのが一番しっくりくるかも知れません。ああ、音楽ってこうだよね!という変化です。

文字では伝えきりませんので、ぜひ体験してみてください。
こればかりは体験していただくしか無いと思います。
吉田苑試聴室にて体験可能です。

1本でも十分効果がありますが、2本入れるとさらに効果が上がります。

吉田苑試聴室への設置状況です。小さくて分かりにくいので、赤丸で囲んでおります。

Sound Revolver はスピーカーの中央奥側に設置となっております。Stream Reviver はどこでも良いそうです。

ここまでお付き合いいただききありがとうございます。自分で読み返しても怪しさ満載の記事ですね。

こんな怪しい記事を読んで、試聴せずにご注文いただくチャレンジャーな方はいらっしゃらないと思いますがお願いがございます。

試聴機を用意しましたので、ご注文は必ず試聴後にお願いします。
本当に高価なアクセサリーです。必ずご試聴いただき、納得の上でご注文をお願いします。

効果の出方から想像して、現代型(空間型)スピーカーでこそ真価を発揮すると思います。
環境による効果の差も出るでしょう。
試聴無しでのご購入はリスクが高いので、ご注意下さい。

https://www.yoshidaen.jp/shopbrand/ct219/