期待の新製品 DENON PMA-900HNE と DCD-900NE が発売となりました。
6月末発売と言いつつ、届いたのは6月30日(木)・・・
確かに6月末では有りますが、気分は7月ですね。

まず、最も気になっていた CDプレーヤーが試聴機と同じ音がするかですが、見事に同じ音でした。DENON さん、凄いです。

そして前回、時間が足りずにじっくり試聴出来なかったアンプ PMA-900HNE をじっくり試聴しました。

ネットワークプレーヤー内蔵アンプという、これから主流になるかもしれない新しい挑戦です。

前モデルの、プリメインアンプ PMA-800NE と、ネットワークプレーヤー DNP-800NE を一つの筐体にまとめた感じですが、この2モデルの組合せよりかなり音が良いです。
特にネットワークプレーヤー部の出来が良く、DNP-800NE で不満に感じていた部分が、ほぼ解消されており、単純にネットワークプレーヤーとして見た場合でも、DNP-800NE より完成度が高くなっております。
そして、プリメインアンプとして見ても PMA-800NE より良くなっていますので、よくぞここまでまとめ上げたと感心しております。

機能面では、最も欲しかった 「Roon Ready」非対応という、血の涙が出そうなほど残念な部分がありますが、Roon はAirplay 経由で音は出せますので、致命的な弱点と言うほどでは無いと前向きに捉えます。

光デジタル入力3系統に、同軸デジタル入力が付いているので、テレビと接続(テレビに光出力が付いていれば)出来る点も地味にありがたいです。

フォノイコライザーは MC カートリッジにも対応しており、このアンプ1台で、様々なシチュエーションに対応可能とリビングオーディオの主役になり得る音質と機能を備えています。

前回の試聴時には、各入力(ライン入力とネットワーク入力)ごとに音が違い、ちぐはぐなイメージがあったのですが、製品版はどの入力でも統一されており、安心しました。

音質ですが、特筆すべきは位相特性の優秀さと、情報量の多さ、そして反応の早さです。
このクラスのアンプとしては、情報量と反応の早さはトップクラスではないでしょうか。
ライン入力時にわずかに、中域に付帯音を感じますが、それが温かみに通じて心地良いです。

音作りは正統派の直球型ですので、アンプによる色付けを求める方には向かないかも知れません。

アンプとしても、ネットワークプレーヤーとしても大変完成度が高く、初心者からネットワークプレーヤー入門、そして、サブシステム用途まで幅広くおすすめできる、コストパフォーマンスの高いアンプです。

2022/07/04 追記

エージングが進み、さらに凄いことになってきました。
初期の頃の不満が全て解消され、価格が信じられない高音質アンプになりました。

トランジスターアンプとしては最速と感じるほどの反応速度。
滲みの無い音像。
ピンポイントに決まる定位。
クラス以上の情報量。
高い解像度。

ネットワークプレーヤー無しの単純な13万円のプリメインアンプとして考えてもハイコストパフォーマンスなアンプです。
そこに、高性能なネットワークプレーヤーまで内蔵されているのですから、これほど、お買い得感の高いアンプはそう無いと思います。

調子に乗って、駆動の難しい大型スピーカーを接続したのですが、さすがにウーハーをグリップしきれませんでした。
駆動力に関しては、価格なりのようです。