DENON さんの新製品であるアンプ PMA-900HNE と CDプレーヤー DCD-900NE を試聴させていただきました。
CDプレーヤーの出来があまりに良いため、研究所レベルの個体で量産品と違うのではないかと疑い、メーカーへ何度も確認を取り、別個体まで送ってもらってようやく納得出来ましたのでご紹介です。

アンプはネットワークプレーヤー内蔵のため、ライン入力とネットワーク入力さらにネットワーク入力時には、NASからとストリーミング再生、さらにAirplay で音が違い正確な評価を出すのに時間が足りませんでした。そのため、製品版が入荷してじっくり試聴してからご紹介させていただきます。ですが、このアンプもかなり良く出来ていましたので楽しみにお待ちください。

ランクとしては入門クラスである DCD-800NE の後継機となりますので、入門機という位置付けではあります。
ですが、この音はもはや入門機レベルではありません。

今、確認したところメーカーホームページには ミドルクラス と表記されています。
価格的には入門クラスだと思いますが、出てくる音は確かにミドルクラスですのでミドルクラスモデルというのが正しいのでしょう。

RCA出力 1系統に デジタル出力として 同軸デジタル、光デジタル 各1系統というシンプルな背面です。

あまりの音の良さに中身が気になり、天板を開けて覗いて見ました。

この価格で、この作り込みは見事です。制御系と、アナログ出力系が電源トランスまで含めて基板ごと分離してあります。
このクラスで電源トランス2個搭載は大変贅沢な構成です。

CDドライブメカを固定するベースもスチール製の頑丈な物でしっかり固定してあります。
CDプレーヤーとして音質に直結する重要な機構部品ですので、ここにしっかりコストが掛けてあるのは好感が持てます。

右側の黒い基板が電源部で、左側がアナログ基板です。

アナログ基板の核心部アップです。
ESSのDACチップ直近にクロック発振器とオペアンプを配置して、信号の最短化を狙っているようです。使用してあるパーツ類も、思わずにやけてしまうような贅沢なパーツが定在適所で使用してあり、音を聞きながら作り込んでいることが、パーツの選択や配置から感じられます。

他社さんでは、このクラスに使用する事が出来ない高品位なパーツが入っておりますので、工業製品としてのお買い得感も高いです。

音質ですが、ナチュラルで情報量もしっかり拾えており、解像度、位相特性共に良好です。
個性は薄く、原音に忠実な再生を狙っているのだと思います。
音の立ち上がり、立ち下がりも早く、低域を肥大化させることなく引き締まったタイトな低音が密度を持ちつつ再現されます。

CDプレーヤーに色付けや、迫力を求める方には向きませんので、好みがはっきり分かれるかも知れません。

ピアノはピアノらしく、ギターはギターらしく、楽器の音色を正確に再現可能ですので、実際に楽器を演奏している方や、コンサートで生の音楽を実際に経験している方には特におすすめしたい、お買い得モデルだと思います。