格安ネットワークプレーヤー WiiM Pro と Pro Plus を展示導入しました。
Pro Plus にはリモコンが付属します。

見た目は全く同じですが、右が Pro で 左が Pro Plus です。
サイズはCDジャケットサイズでコンパクトです。
Pro が 330グラム、Pro Plus が 400グラム です。
重ければ良いとはいいませんが、このクラスの製品は重い方が良い場合が多いです。

背面レイアウトも同じです。
重さが70グラムも違うので、シャーシの違いがあるはずですが、メーカーホームページにはそのことについて言及がありません。
ハード上での最も重要な違いは、DACチップの違いでしょうか。
パーツ配置や基板レイアウトも見直されています。

機能上の特徴は、Amazon Music / Spotify / Tunin / TIDAL / Qobuz 等の主要ストリーミング会社をほぼ全て網羅している点です。
そして、吉田苑として何よりも見逃せないのが Roon Ready 対応という点です。
Roon Ready 対応ネットワークプレーヤーとしての最安値ではないでしょうか。
2万円で Roon Ready 対応機が購入できる時代になりました。

アプリの出来も良く専用アプリでストレスなく AmazonMusic の再生も可能です。

まずは 2万円の Pro から試聴しました。
このクラスを試聴するのに数十万円の光絶縁装置やハブを使用するのは実使用状況を考えるとあり得ませんのでWi-Fi 接続で試聴しました。
普通の無線ルーターから飛ばして、本体で直接受信します。

専用アプリで Amazon Music を再生し、RCA出力からアンプへ直接出力するという、この機材の最もベーシックな使用方法を想定しての試聴です。

良いです。
音数が少ないのが残念ですが、価格を考えると仕方ないでしょう。
ややハイ上がりの高域寄りのエネルギーバランスですが、位相特性が良好できっちり空間を描き出します。
スピーカーの真ん中に小さめにまとまる傾向はありますが、それでも十分にオーディオとして楽しめます。

次に Roon Ready 接続を行い Roon で再生しました。
Roonを動作させるPCは一般的なノートPCを使用しました。

音数が増えますが、それでも少な目です。
S/N比が上がり、エネルギー再現性も上がります。
PCを用意しなくてはなりませんし、Roon の運用費用もかかりますが、高音質再生を目指す場合は有効な手段です。

まずは、本体のみ入手して Amazon Music をお楽しみいただき、ネットワーク再生の楽しさ、利便性、音質の良さを感じていただいたのちに Roon へのステップアップを目指す事も可能です。
音質、操作性、共に大きな改善が得られます。

同様の手順で Pro Plus の試聴です。
36,000円ほどしますので、イメージ的にはかなり大きな価格差と感じます。

まずは専用アプリ + AmazonMusic での試聴です。
一聴してクオリティが違います。
Pro では物足りなかった音数(情報量)が大幅に増えて、スカスカ感がなくなります。
これだけで 16,000円の価格差分の音質差があると思います。
断然 Pro Plus がおすすめです。

次は Roon Ready 接続です。
素晴らしいです。
音離れが良くなり、スピーカーがきれいに消えます。
空間がしっかりと再現されるようになります。

断然 Roon Ready 接続でのご使用をおすすめします。
音数がさらに増え、空間が広がります。
S/N比が向上し、低域方向のエネルギー密度が上がり、帯域バランスも改善されます。

下手なCDプレーヤーより音が良くなります。

皆様はイメージとして、データ再生はノイズまみれでS/N比が悪いとお考えの方が多いと思います。
ですが、良質なデータ再生は CDやアナログ再生と比較してS/N比が大変優秀です。
私は、この高いS/N比をベースとした透明度の高い、広い空間再現力がデータ再生の最大の魅力だと考えています。

良質なデータ再生は、本当に静かです。
そのためノイズに埋もれて聞こえなかった音が聞こえるようになります。
その片鱗を、Pro Plus の Roon Ready 再生は感じることが可能です。

見た目、価格に惑わされることなく、音質だけを見極めていくと WiiM Pro Plus は高い可能性を秘めたハイコストパフォーマンスモデルだと思います。

流れとしては以下のイメージでしょうか。

Pro(Pro Plus)を導入して Amazon Music を楽しむ。
この時点で、満足する場合もあると思いますが、さらに先を目指す場合は

お手持ちの PC に Roon をインストールして Roon Ready 接続へと進化させる。

Roon の可能性を感じていただいてから、ハブや光絶縁装置の導入へと進むと無駄な出費を減らして、段階的な音質アップが狙えると思います。

36,000円で新しい世界を覗くことが可能です。
勇気を出して飛び込んでみてはいかがでしょうか。

おまけです。

Pro Plus の有線LAN接続 を試してみました。
さらにS/N比が上がり、エネルギー密度が向上します。
可能であれば、有線LAN接続でのご使用をおすすめします。

ご購入は以下からお願いいたします。
WiiM Pro
WiiM Pro Plus

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