昨日もクロックをご紹介しましたが、今回もクロックです。
ですが、同じクロックでも今回のクロックはクロック用のクロックです。

何のことだ?と思う方もたくさんいらっしゃると思いますので、軽く説明させていただきます。
オーディオ用クロックには大きく分けて2種類ございます。

普段クロックと言っているのは、44.1KHz 等の実際の音源規格に沿った周波数を発信するクロックで、Antelope Audio OCX HD 等がそれに当たります。

そして今回ご紹介するクロック用のクロックである 10MHzの基準信号を発信するのがマスタークロックになります。

使い方は、10MHzのマスタークロック入力を持つDACや通常クロックに接続して複数の機材を同一基準点で制御する目的とより単純にクロック精度向上によるクオリティアップを目指すために使用します。

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中央部のメーターは発信器の安定度を視覚的に表示する物で、このメーターが動かない状態が安定した状態となります。
アンプのメーターのように激しく動くことはありません。

10MHzマスタークロックは大変高価で、今までは30万円以上のモデルばかりでした。
効果が高いことは分かっていたのですが、あまりに高価なため今までご紹介しませんでした。
しかし、ようやく現実的な価格のマスタークロックが発売になったので、早速試聴してみました。

まずは、CDトランスポートからのCD音源で試してみました。
使用機材はCDトランスポートにPsAudio PWT、DACはNmode X-DP10、クロックはAntelope Audio OCX HDです。
OCX HD のマスタークロック入力へCG-10Mを接続して試聴しました。

これは効きます!
マスタークロックはモデルごとに効果の違いがあるのですが、CG-M10は全帯域にわたって効果が出て、効果的なクオリティアップが可能です。

音離れが良くなり、よりナチュラルに空間が広がり、色彩感が強くなり、微妙なニュアンスの違いがより明確に見えるようになります。
特に色彩感が強く出るのが効果的で、演奏の微妙な差異や気配を的確に表現出来るようになります。

次にPCからの再生でも試してみました。
CG-10Mには4系統のマスタークロック出力がありますので、4台まで機材を接続可能です。
ですので、PCからDACまでの間に昨日ご紹介したSOtM tx-USBultraが接続されていますので、OCX HDと同時にこちらにも接続して2台の機材へマスタークロックを供給します。

OCX HDへ接続した時に大きな効果があったので、それ以上どのように変化するか興味深い視聴となりました。
こちらも十分に効果が出ます。
立体感がより明確になり、前に出る物は前へ、後ろにあるべき物はより後ろへと定位が向上します。

CD再生にもPC再生にも大変効果的なアクセサリーですので、マスタークロックを接続可能な機材をお持ちの方には強くおすすめいたします。

特にAntelope Audio OCX HDへ接続した際の効果は抜群ですので、OCX HDをお使いの方はぜひご検討ください。

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