CAMBRIDGE AUDIO CXC ベース改造機のプロトタイプが完成しました。
変更点は以下になります。
オリジナルの電源トランスは後部のトロイダルトランスで右側にRコアトランスを追加しました。
100V/200V変更用のスイッチは必要無いので回路から切り離しています。
CDドライブユニットのリジット化、及びメカフレームの制震。
底板をオリジナルの1mm厚から6mm厚で新調。
デジタル信号ラインケーブルを変更。
デジタル信号出力用アンプに専用電源を追加。
デジタル信号ラインに直列に入るパーツ類の交換。
光デジタル出力の廃止。
不要回路の電気的な遮断。
他にも細かな修正を加えています。
少し見にくいですが、底板が厚くなっています。
底板の変更と電源トランスの追加により、重量は4.7kgから10kgへ倍増しております。
プロトタイプ一号機で早速試聴しました。
低重心で華やかなベースモデルの良さを残しつつ、さらにワイドレンジになり情報量も増えています。
特に低域方向の充実度が高く、ピアノのアタック音等のスピードとエネルギーの双方を求められる
部分でも破綻する事無く再生出来るようになりました。
ほぼ狙い通りの音質になり、大幅なクオリティアップが果たせました。
しかし・・・どうして人間とはここまで欲深いのでしょうか。
どうしても考えてしまうのです。
「ここまで良くなったのならばクロック換装を行うと、間違いなくさらに良くなる。」
標準モデルはクロック非搭載で販売して、オプションでクロック搭載モデルも作ろうと考えております。
以前使用していたDEXAのクロックは輸入が終了してしまいましたが、国内在庫がある程度確保できそうです。
3/10 追記
我慢出来ずにクロックを搭載してしまいました。
左側メイン基板上にクロック(緑色の基板です)を搭載しました。クロック用に専用電源を搭載したので、電源だらけになってしまいました。
CDトランスポートとしては異例の電源強化モデルとなりました。
最近のCDプレーヤーで、ある程度高価なモデルはクロック周りにもしっかりとコストをかけた作りになっている場合が多く
クロックを換装しても効果が薄い場合がありましたが、このモデルは入門クラスですのでクロック周りの設計は、昔ながらのオーソドックスな作りでした。
そのため、クロック交換の効果が大きくS/N比の向上、解像度アップ、情報量の増大、レンジの拡大等、大きな改善効果が得られました。