緊急事態宣言の解除に伴い、皆様外に遊びに行かれているようで少し時間が出来ました。
滅多に無いチャンスですので、吉田苑店内のネット環境を最新システムへ入れ換えました。

少し古い無線ルーターを最新高速の物へ変更し、ルーター周辺で使用していた(オーディオには使わないライン)
ハブも複数使用していた物を大型1台にまとめシンプルにしました。

この時点での音質変化は比較的小さいですが、改善効果がありました。
これは、ハブを整理した効果ではないかと想像しております。
積極的に行うほどのことはありませんが、複数のハブをお使いの方は次の機材更新時に1台にまとめると良いと思います。

そして、今回の最大の目的であるインターネット引き込み線の比較試聴を行いました。
吉田苑には光回線と、ケーブルテレビ(メタル回線)の2回線が引き込んであります。
光絶縁の効果が大きな事は、光アイソレーターの使用により十分分かっておりますので、引き込み線の部分での効果も無視出来ないはずだと考えておりました。
以前も比較試聴を行い、光の方が有利という結論は出しておりましたが、今回、無線ルーターを含めて機材が一新しましたので、確認の意味を込めて再度光回線と、メタル回線の比較視聴を行いました。

吉田苑のデータ再生環境は考えられる限りのノイズ対策が施してあります。
具体的には以下のような環境となっております。

引き込み線—終端装置(光/メタル各1台)—無線ルーター

ここまでは事務所に置いてあります。
無線で飛ばして試聴室の無線子機で受け取ります。

無線子機—Ediscreation FIBER BOX2(光絶縁装置)—ハブ—
SONORE Optical Module Deluxe(光絶縁装置)—ネットワークプレーヤー

以上のように、ネットワークプレーヤーまでに2カ所で光絶縁装置を通過します。
これだけ対策しているので、引き込み線による変化は無いもしくは、無視出来るほど小さいのではないかと想像しておりました。

ですが、予想に反して無視出来ないほど大きな変化がありました。
光回線の方が高音質です。
想像通りS/N比に違いが出まして、空間の広さに違いが出ます。
もう一点予想外でしたが、エネルギー再現性にも差が出ました。

吉田苑の環境でこれだけ大きな差が出るということは、光絶縁を導入していない環境では、もっと大きな差となって現れると思います。
マンション等で光回線の導入が難しい環境もあると思いますが、ネットワーク再生を行う上で音質に大きく影響を与える部分です。
現在メタル回線をお使いの方は、光回線への変更をおすすめいたします。

上で機材の話が出ましたので 2021年10月9日現在の吉田苑リファレンスデータ再生システムをまとめてみました。

PCオーディオに関しては JPLAY FEMTO システムが数年前より変更になっておりませんので、ネットワークオーディオシステムの一覧となります。

●使用ソフト Roon
●PC エスプレッシーボPC Roon 仕様
●ハブ Ediscreation Silent Switch OCXO
●光絶縁 Ediscreation FIBER BOX2
●光絶縁 SONORE Optical Module Deluxe
●ネットワークトランスポート SOtM sMS-200ultraNEO SE (銅線仕様)
●USBリジェネレーター SOtM tX-USBultra SE (銅線仕様)

一覧にして気が付きましたが、PCとネットワークトランスポート以外は全てノイズ(ジッター)対策ですね。
データ再生はノイズとの戦いが重要なようです。