ELACというとジェットツィーター搭載スピーカ-が真っ先に思い浮かび、スピーカー専業メーカーというイメージがありましたが、最近は総合オーディオメーカーを目指しているようで、レコードプレーヤーやアンプ等を発表しています。今回はその中からコンパクトな多機能プリメインアンプのご紹介です。

横幅 214mm 奥行き 313mm というハーフサイズに様々な機能が盛り込まれています。

主な機能は以下となります。

●ネットワークプレーヤー
●DAコンバーター
●Bluetooth 機能
●プリアウト装備
●サブウーハー出力装備
●RCA入力2系等

プリアンプ機能を持ったネットワーク対応プリメインアンプという多機能モデルとなります。

機能が多いため、背面が端子で一杯です。
そのせいで、右端のスピーカーターミナルは通常のスピーカーターミナルよりかなり小さく、小指の先より小さいです。
しかも左右のターミナル間隔がせまく、油断するとすぐにスピーカーケーブルがショートしますので、ご注意下さい。

ELACブランドでこの多機能ながら実売13万円ほどというお買い得感の高いモデルとなっております。

まずは、ネットワークプレーヤーから試聴してみました。
十分に良い音がします。
素直な特性を持ち、位相も揃い、クセの少ない良い意味で普通の音がします。

別途USB/DAコンバーターを用意して、同じ音源をライン入力から聞いてみました。
先ほどと同じアンプを使用しているとは思えない、スピードの遅いまったりとした音色へ変化し驚きました。
通常このタイプの多機能機は、外部の上質な音源を接続すると単純にアンプとして動作するようになり、音が良くなる場合が多いのですが、この機材に限って言えば自己完結させた方が良いようです。
試しに、CDトランスポートから同軸デジタル接続で試聴すると、最初のイメージと同じ良い音で鳴りました。
DAC部を含めた総合的な音作りを行っているようで、基本的にデジタル入力で使用する機材だと思います。

アンプ と DAコンバーター と ネットワークプレーヤー と Bluetooth アダプター を別々に購入したシステムでこのクオリティは出せないと思いますので、サブ機や限られた空間での使用にぴったりなモデルだと思います。特にテレビとリビングオーディオの融合に使用出来るため、リビングに最適な一台でもあります。

純粋なピュアオーディオ機器ではありませんが、時代はネットワークとオーディオ(家電)の融合へとすすんでいますので、ネットワークシステム入門としてもおすすめです。