おすすめ入門クラススピーカー筆頭候補として2011年から8年間君臨してきた DALI ZENSOR シリーズがモデルチェンジされ
DALI OBERON シリーズとなりました。
先代があまりに偉大だったため、後継機の開発は大変だったと思います。
その中でも最も人気が出るであろう2モデル OBERON1 と OBERON3 のご紹介です。
左が OBERON1 右が OBERON3 となります。
OBERON1 は前モデル Zensor1 とほぼ同一サイズ。
OBERON3 は前モデル Zensor3 と幅、高さは変わらず奥行きを1cmほど伸ばしています。
箱から取り出して最初に感じたのは、高級感の大幅な向上です。
ハイエンドスピーカーの風格とまで言うと言い過ぎかも知れませんが、とても入門クラススピーカーの仕上げではありません。
木目シートの手触りは本物の木のようですし、見た目のリアリティも大きく向上し本物の突き板仕上げのようです。
さらに、フロントバッフル側の仕上げもマットホワイトとマットブラックの両方共に、丁寧で質の高い塗装がしてあり
手抜きがありません。
そして、この豪華なサランネット!
ざっくりとした粗めの繊維で編まれたネットが使用されていますが、色使いが絶妙です。
さすがデザインの国、デンマークだと感心しました。
音質のためにはサランネットを外して使用するべきですが、このサランネットは付けたままにしておきたくなるほどです。
OBERON1
まずは OBERON1 から試聴しました。
Zensor1 とは随分違います。Zensor1 は良くも悪くもどんしゃりでメリハリの効いたノリの良いスピーカーでしたが
OBERON1 はぐっと大人の雰囲気で、派手さは控えめです。
全体的に穏やかな表現で、よく言うと耳あたりの良い音色、悪く言うと抜けが悪くもっさりとした中域が気になります。
吉田苑としては、もっと明快で抜けの良い音が好みですので
素材としては悪くないので、この状態からどこまで抜けを良く出来るか改造予定です。
OBERON3
次に OBERON3 です。
これは素晴らしいです。高域の抜けがあとほんの少し足りませんが、引き締まった鮮明で筋肉質な低域と透明度の高い中域。
バランスの取り方も絶妙で、特定の帯域を目立たせる事もありません。
改造しなくても十分に通用する高い完成度を持っていますが、足りない高域の抜けを少し引き出してあげるだけでミドルクラススピーカーとして十分通用する能力を得ることが出来そうです。
DALIさんは昔からそうですが、同じシリーズでもモデルごとに全て音色、傾向が違います。
今回も同様で、OBERON1 と OBERON3 は全く違う音作りがしてありますので、同一シリーズと考えるのではなく全く別のスピーカーだとお考えください。
未改造状態では、ハイエンド風の味付けのされた耳あたりの良い OBERON1 直球勝負の OBERON3 とかなり傾向が違いますのでお好みでご選択ください。
OBERON1 が気に入った場合は、予算に余裕があってもOBERON1を購入するのが正解です。
逆にOBERON3が気に入った場合は、無理をしてでもOBERON3まで頑張ってください。妥協すると後悔すると思います。
久しぶりに良いスピーカーが出ましたので、Zensorシリーズ同様改造モデルも販売する予定です。
旧型のZensorシリーズですが、PICO / Zensor1 / Zensor3 の処分特価品 が入荷しております。
改造機、ノーマルモデル共にお買い得ですので、通信販売ページをご覧ください。
新製品の半額くらいで購入できますので、音質を考えると大変お徳だと思います。