今回は完全な日誌です。
グルメシリーズと同じく地味に人気のコーナーですので、多目に(しかも大きく)写真を上げさせていただきます。

少し遅い夏休みをいただき、毎年恒例の登山へ行ってきました。
今回は前回(2013年)に挑戦したのですが、悪天候に阻まれて山容を見ることすら出来ずに撤退した槍ヶ岳への再挑戦です。

今回は前回の失敗に懲りて、悪天候でも撤退せずに済むように予備日を1日準備して4泊5日の贅沢な行程を組みました。
しかし、出発当日の天気予報は初日のみ曇りで残り4日は雨という悪夢のような予報でした・・・
ところが実際に行ってみると、予報が見事に外れ素晴らしい晴天!!!
さらに予報を見て登山を中止した人が多かったようで、登山道も山頂も山小屋もほとんど人がいなくて、前回の涸沢カール紅葉登山の時のような、殺人的な人混みと全く違う静かな山行きが楽しめました。


山小屋から眺める槍ヶ岳
ここまでの晴天は予想していなかったので、最高の景色に感動しました


右端のピークが南岳、その左が奥穂高と涸沢岳(重なっています)さらに左が北穂高岳、少し間を開けて尖ったピークが前穂高岳です。


槍ヶ岳から続く北鎌尾根


夕方、シルエットとなった槍ヶ岳


上写真と同じ場所の反対側(西岳)には雲海が広がっていました。


夕焼けに染まる穂高岳


翌日の朝日を浴びた槍ヶ岳


山小屋出発後30分。
かなり近付いてきました。


槍の穂先の取り付きまで来ました。
山肌に張り付くように登っている先行者が見えます。
山頂直下には長いはしごもあります。


上写真の黄色い服の人が登っている部分です。
かなりの斜度があります。


山頂へと続く最後のはしご。
これを登り切れば夢にまで見た槍ヶ岳山頂です。
和やかに下を向いて片手を離してピースサインなんか出していますが、脚を滑らせると数百メートル落下する断崖絶壁に設置されたはしごです。
絶対にまねをしないようにして下さい^^;

やりました!ついに登頂です!!!
晴天なのに我々以外誰もいません。
山頂を貸し切りです!


山頂からのパノラマ写真です。


山頂より眺める穂高岳方面。
手前より大喰岳、中岳、南岳、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳と、7つの3,000メートル峰が連なっています。
いつかはこの3,000メートル峰8座(槍ヶ岳も入れると8座です)縦走(南岳~北穂高間はこの山域の正規ルート中最難関といわれる大キレットがあります)をやってみたいです。

奥穂高岳から右方向にはジャンダルムや西穂高岳も見えています。


山頂より常念岳方向を望む。

手前の稜線上には今朝出発したヒュッテ大槍も見えています。
槍ヶ岳周辺には三つの山小屋がありますが、ヒュッテ大槍はご飯のおいしさで評判です。
晩ご飯にはワインも付いてきます。山小屋でワインとは最高の贅沢ですね。

上高地より入山し、初日は徳沢園で1泊、2日目に槍沢経由でヒュッテ大槍まで、3日目は槍ヶ岳登頂後に西鎌尾根経由で双六小屋に寄り道し鏡平山荘に宿泊しました。
この3日目の行程は9時間ほど掛かるのですが予想以上に起伏が激しく、数十回の上り下りが連続してバテてしまいました。
ボロボロになって到着した双六小屋で食べたケーキの旨いこと!!今回の山旅中最高のご馳走でした。
3泊目の鏡平山荘には真空管アンプにBOSEのスピーカーが接続されていて、名物のかき氷(氷はヘリコプターで運ばれてきます)を食べながら音楽を聴く事が出来ました。
山小屋にオーディオシステムが組んであったり、音楽会を開催したりと山好きな方は音楽好きな方が多いようです。
幸いここまで雨に降られることも無く順調に来られましたので、4日目に新穂高温泉へ下山後温泉宿でゆっくりと疲れが癒やせました。

上高地より槍ヶ岳から西鎌尾根経由で新穂高温泉へ下山する穂高岳を1周するコースで、様々な角度から眺める穂高岳は色々な表情を見せてくれました。
天候に恵まれた夢のような山行きでした。