オーディオ雑誌「Stereo Sound」さんが、オリジナルのアナログマスターテープから、無編集でデジタル変換したCD、SACD等を販売されています。
今回ラインアップに加わった新盤の中から、イチオシのご紹介です。

チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 (1962年録音)
スヴャトスラフ・リヒテル:ピアノ
ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮 / ウィーン交響楽団

シングルレイヤーSACD、CD 2枚組セット:5,500円(税込)

グラモフォンレーベルの国内発売盤CDを持っていますが、音の鮮度がまるで違います。
イコライジング、ノイズカット等を一切しない「無編集」というのが、相当効いているようですね。

1962年の録音で、最近のハイレゾ録音のような滑らかさ、きめ細やかさはないですが、楽器の音のエネルギーや臨場感が、ダイレクトに眼前に展開する感じは、まさに圧巻!

ステレオサウンドさんも言及されているように、特に第2楽章はノイズが目立ちますが、そのデメリットをはるかに上回る音の生々しさ…
そして、音だけでなく、演奏も凄いですよ!

力強いタッチが有名なリヒテル、冒頭からスケールが大きく圧倒されますが、弱音部分ピアニッシモも、切なく美しいんです。
そして、盛り上がるところで急加速し、ここぞというところでテンポを落としてキメるという、緩急自在、濃厚でロマンティックな演奏♪  (*^-^*)

また、ゴージャスながら早めのテンポ、流麗かつ美しい演奏に徹する完全主義のカラヤンが、テンポを落としたり、激しくなったり、「主導権は渡さないぞ」と熱くなってるようなところも… (^-^;
ソロとオケの掛け合いも楽しめます。

音質最優先のシングルレイヤーSACD、CDの2枚組セットで、5,500円(税込)と高いのが、唯一のマイナスポイントでしょうか。

新旧のアルゲリッチ(ピアノ)盤が有名な同曲ですが、(ホロヴィッツ&トスカニーニだろ!、というツッコミもあるかも…)この演奏も素晴らしいです。

当店入荷と同時に、私も購入予定ですが、みなさんも、ぜひ聴いてみてください!

ヴィヴァルディ:協奏曲集「四季」(1959年)
フェリックス・アーヨ:ヴァイオリン / イ・ムジチ合奏団

シングルレイヤーSACD、CD 2枚組セット:5,500円(税込)

人気が高い、アーヨがコンマスをやってる「イ・ムジチの四季」も今回発売です。
こちらも60年以上前とは思えない音の鮮度!
こんな音が、自分が生まれる前に録音されたテープに残っているのは驚きです。

同じオーケストラでも指揮者が変われば演奏がまるで異なったりするように、イ・ムジチもコンサートマスターで演奏が変わります。

フェリックス・アーヨのコンマス盤は、流麗で美しい演奏が魅力的ということで、イ・ムジチの四季といえば、やっはコレ!という方も多いのではないでしょうか。 (個人的には、リズムが際立ったカルミレッリのコンミス盤が好きなのですが…。)

今回ご紹介したSACD/CDは、連休明け少しして入荷すると思います。
お気に入りの音楽を、ご自宅で楽しんでいただけたら!というご紹介でした (^_^)/