2018.03.14

「Modern collection」のプリアンプ「Model 3100」とステレオパワーの「Model 8120」の展示が入荷しました。常時試聴可能ですが、大型アンプの為、鳴り出すのに少し時間がかかります。事前に試聴ご予約いただけると良いコンデションでご試聴いただけます。

 2017.11.18

吉田苑としては、久しぶりの新規取扱いブランドである。

 

真空管がメインの日本のオーディオメーカーで、高級機がメインのメーカーである。
日本国内ではいままでほとんど販売されておらず、海外販売がメインのメーカーで、海外の雑誌評価を見てみると2003年頃から海外での評価があるようだ。 DIATONEの試聴会で時々見かけるので気になっていたのだが、今回試聴する機会を与えていただき、店頭でじっくり聴き込む事ができた。

 

このメーカーのシリーズとしては、「Classic collection」と「Modern collection」の二つがあり、今回試聴したのは「Modern collection」からラインプリの「Model 3100」とステレオパワーの「Model 8120」の組み合わせを試聴した。

 

まず、ラインプリの「Model 3100」だが、カタログを見るとZanden独自の無帰還増幅回路で構成。増幅回路への電源供給は真空管整流を採用。位相極性の切り替えが可能。リモコンも付属のラインプリアンプとなっている。
入力はラインRCA 3系統、XLR 1系統、出力はRCA、XLR各2系統を備える。

 

 

 

次に、ステレオパワーの「Model 8120」、クラスAB動作とし、アウトプットステージはZanden独自の直結プッシュプル回路により最大出力100W x 2 を最小負帰還回路で実現している。

 

今回お借りした「Model 8120」は、国内向けに最新仕様で出力トランスにファインメットコアを導入したモデルとなっている。
出力管はKT120を4本使用し、前段に12AU7を4本使用した構成になっている。

 

それにしても重たい真空管アンプで、46.2kgと重量級である。シャーシ構造だけ見るとそこまで重量があるように見えないが、それだけしっかりした電源トランス、アウトプットトランスを搭載しているようで、横から見るとかなりでかいトランスとコンデンサーも見ることができる。内部の配線、仕上げも丁寧で、大事に作り上げられてるのがよく分かる。

 

セットで試聴した感じは、ぬるい感じは全くなく素直にストレート。流石にパワーの出る真空管(KT120)をしているせいか、芯のかなりあるしっかりした中低域なので押し出し感もバッチリ。大型アンプなので中域、高域の質感、分離に多少の時間は要するが、鳴り始めると繊細で微細な音も気持ちよく出る。これだけ大きなパワーアンプなのに小音量もかなり行ける。
大型、中型、小型とスピーカーサイズを問わず使える。

 

元々真空管はハイスピードな素子だけに、物量と質の良い部品を使って作れば良いものが出来る。
いい証明になる真空管アンプだと思う。

 

店頭の常設は、年明け2018年からになるかと思います。常設になりましたら是非一度聴きにきてください。

Zanden社
現在のラインアップ

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