メーカー希望小売価格 120,960円(税込)/ペア
OPTICON 6   メーカー希望小売価格 289,440円(税込)/ペア

OPTICONシリーズは、ウォールナットとブラックアッシュの2色があります。

 

ZENSORシリーズのひとつ上のシリーズ。さて出来はどうだろう。

OPTICONシリーズの輸入開始は、2015年11月からだが、2016年5月に新たなモデルOPTICONの最小モデル「OPTICON1」が加わった。
DALIの入門モデル、ZENSORシリーズよりひとつ上のシリーズになる。

今回試聴したのは、OPTICONシリーズの中の新型最小モデル「OPTICON1」、ブックシェルフの「OPTICON2」、トールボーイの「OPTICON6」の3モデル。
トールボーイの「OPTICON5」と「OPTICON8」は今回未試聴。

 

 

このOPTICONシリーズからデンマークの本社生産になる。ZENSORシリーズは、本社設計で生産国は中国。「OPTICON 2」と「OPTICON 6」を実際持った感じだが、ZENSORのほぼ同サイズ「ZENSOR3」と「ZENSOR7」とくらべても密度感が高く、重く感じる。品質的にもひとつ上が期待できる。
単純比較は出来ないが、「OPTICON 2」と「ZENSOR 3」は、重量で1.5kg「OPTICON 2」が重く、「OPTICON 6」と「ZENSOR 7」では、「OPTICON 6」の方が、4kgの重量アップになっている。

 

まずはトールボーイの「OPTICON6」を試聴。

流石にZENSORより、低域方向はシャープで切れがいい。

DALIのトールボーイと言うと、下位モデルZENSORシリーズに限らず、上のモデルでも量が多く「ゆ~るい」感じだが、「OPTICON6」は、そんな感じがない。
ダブルウーファーだが、位相のズレもないし、シャープで切れもいいが、ガチガチな感じでもない。
スムーズで適度な切れと弾力性のある低域で、耳当たりもいい。
低域の量もリアのダクトの開口部の調整程度で済むので、コントロールしやすい低域。

 

中高域の充実感も高く、スッキリ抜けのいい高域が特徴的。

ウーファー上部のアルミパネルに、ドームツィーターとリボンツィーターが、同一線状がっちりと固定されている。リボンツィーターの出来がいいのか、ドームツィーターとの繋がりも良く、エネルギーもしっかり出るので、全体的に細くならない。ツィーター領域の下のレンジに余裕があるので、ウーファーとの繋がりも無理が無い。その為、中域のレンジも抜けたところが無く、エネルギーが伴って充実している。

前作のIKON 6とくらべて、線も太くなってマッチョな音になった。
実売価格でペア20万前半で買えるトールボーイ・スピーカーとしては、かなり上出来のスピーカーです。

新型。OPTICONシリーズ最小モデル「OPTICON 1」登場。

本国ではすでに販売中のモデルになりますが、日本国内は2015年5月下旬からの輸入開始になります。

 

コンパクトなサイズに、ベースにがっちりと固定されたツィーター。反応の良いウーファー。

サイズは、高さ261mm、幅152mm、奥行231mm。
コンパクトなスピーカーで、ほぼ同社のDALI MENUETと同じサイズのスピーカーになります。
新開発のウーファーサイズは120mm。
同じく「OPTICON 1」専用に新開発された26mmの超軽量振動板ツィーターを搭載。
超軽量振動板ツィーターは、厚手のパネルにがっちりと固定されています。
背面のバスレフポートは斜めに配置されていて、壁からの影響を出来るだけ受けない作りです。

 


*コンパクトなので使用方法も多彩。

 

コンパクトで音抜けが良く音通りの良いスピーカーなので、使用範囲は広いと思う。
デスクトップオーディオに最適なのはもちろんだが、メーカーのインフォメーションでは、通常のスタンド設置、本棚の設置や別売のブラケット(ブラケット用のネジ穴が本体背面と底板に設けてある)で、シアターユースや店舗のBGMユースにもお勧めしている。

*小さいのに骨太な音、ハイスピードで切れもよく軽快。

DALI MENUETのしっとりとした、バランス重視の音と比べると、随分元気の良い音。
OPTICIONシリーズの中でも、「OPTICON 1」のみ別物のイメージである。
小音量から少々大きな音にしてもイメージが変わらず、このサイズとは思えない、芯のある骨太な音。
同じような構成の「DALI MENUET」の様な上品さは無いが、出音が気持ちよくパンパンと音が前に飛び出して来る。小気味の良い音である。
サイズがサイズなので深みのある低域とは言えないが、倍音でしっかり聴かせるし、高域の分離もエネルギー感も上々である。

 

質の高いデスクトップオーディオを組むのに最適サイズだが、ニアフィールドで本格的にスタンドを立ててやっても面白いスピーカーだ。
立ち上がりが速く小音量でも明瞭なので、小宇宙的に3D的感覚が味わえる。

 

DALIらしからぬDALI。ロック、ジャズを元気よく聴きたい。

「ZENSOR PICO」を聴いた時に、小さなスピーカーも締めた作りで上手いと思ったが、より密度感を高めたしっかりした作りで、ロック、ジャズが楽しい。
クラシックを静かにしっとりとはいかないが、そちらは「DALI MENUET」があるので、よりストレートに楽しみたい方にお勧めなスピーカーである。

 

吉田苑的には、小型の名機と言っていい「OPTICON 1」、20万円台で買えるハイコストパフォーナスモデル「OPTICON 6」となった。

「OPTICON 2」は、残念ながら採用にならなかった。

上位モデルの「RUBICON 2」を試聴した時もそうだったが、中低域の位相が気になる。位相が回ってるのか、中低域が薄く遅く違和感を感じるので、今回不採用になった。
昔から思うのだが、DALIのスピーカーは、同じシリーズ内でも全く違う音のスピーカーが存在する。
HELICONまで行けば一貫性はあるが、それ以下のシリーズは、すごく良いスピーカーも存在するが、シリーズ内での一貫性が無い。今後の改善を期待する。

 

「OPTICON1」と「OPTICON 6」の展示は5月下旬には入荷します。展示後は常時店頭でご試聴可能です。
是非、機会がございましたら、ご自分の耳で確認してみてください。ご来店お待ちしております。

参考までに、再生音を、試聴位置に設置した「TASCAM DR-40」で録音してみました。

OPTICON 6 web音源へ

OPTICON 1 web音源へ

OPTICON 2 web音源へ

 

使用機材
CDT: PS Audio PerfectWave Transport
DAC: PS Audio NuWave DSD
AMP: Nmode X-PM7

 

OPTICON6 スペック
能率:89dB
推奨アンプ出力:25~200W
周波数特性:49Hz~32KHz)
インピーダンス:4Ω
質量:18.9kg
サイズ:W195XH1,001XD330mm

 

OPTICON 1 スペック
能率:86dB
推奨アンプ出力:25~100W
周波数特性:62Hz~26.5KHz
インピーダンス:4Ω
質量:4.5kg
サイズ:W152XH261XD231mm