※ 9/16 正式な定価が発表されたため、価格訂正しました。

ポーランドの Ferrum Audio からDACの新製品です。

Ferrum Audio は2020年 創業の新しいブランドですが、元はオーディオエレクトロニクス企業としてMytek Digital や MQA 研究に携わっていたようで、オーディオ関連ノウハウの蓄積は十分あるようです。
特にソフトウェア開発に強みを持っているようで、デビューモデルであるハイブリッド電源 HYPSOSにも凝ったプログラムが導入されています。

今回は、その Ferrum Audio 製品第二弾である DAC ERCO の試聴を行いました。

横幅 217mm とコンパクトです。
左のロゴマークの照明が明るすぎですが、これはバックパネルにあるダイヤルで調整可能です。
調整してから写真を撮れば良かったですね。

下段は ハイブリッド電源の HYPSOS です。
こちらの紹介は去年一度行いましたが発売が遅れたため、のちほど改めてご紹介します。

上段が ERCO 背面です。
今となっては珍しい、ネットワーク機能の無い純粋なDACです。

アナログ回路はバランス設計のためXLR出力もあります。
気になるのはUSB端子が Type-C な点です。
確かに時代は Type-C の流れですが、オーディオにその流れは入ってきておらず、今でも USB A-B が主流です。
USBケーブルの選択肢があまりないのが残念ですが、これから増えていくと思いますので、今回は、一般的な USB A — Type-C ケーブルで試聴しました。

まずは、付属ACアダプターで試聴しました。

良い意味で懐かしい音がします。

高域方向の帯域はそこまで欲張らず、中域から低域に掛けて密度のある圧で聞かせるタイプです。
レコード的な音作りですね。

デジタル音源をアナログレコードの雰囲気で再現してくれるので、お好みの方は多いのではないでしょうか。
位相特性良好で、スピードも速めできっちり空間を表現してきます。
S/N比はこの価格帯のDACとしては標準的です。
40万円クラスのDACとしては、価格なりの出来ではありますが、この価格帯におすすめできるクオリティを持つDACが少ないので、選択肢が増えました。

次に電源を付属のACアダプターから、高級ハイブリッド電源である HYPSOS へ変更して試聴しました。

先に HYPSOS のご紹介です。
5V~30V までを 0.1V 単位で可変可能な電源装置です。
リニア電源(トランス電源) とスイッチング電源のハイブリッドシステムとなっており、両者の良いとこ取りをしているようです。

DC電源として高音質で、高額にもかかわらず予想以上にたくさん売れています。
ACアダプター使用の高級オーディオ機器をお使いの方におすすめですし、電流容量が 9A も取れますので、PC等の大電流を要求する機材にも使用可能な優れものです。

もう一つの特徴が、専用DCケーブル必須なかわりに使用機材側電源入力部の電圧を常時監視しており微妙な電圧変動にも即座に反応して指定電圧を守ることが可能な点です。
この機能は他社さんの電源装置にはありませんので、オンリーワンの特徴です。

本体より電源装置が高額になる物もございますが SilentAngel M1T や Z1 SOtM sMS-200ultraNEO
Nmode X-PM3FT 等、様々な機材で大きな改善効果を確認しております。
HYPSOS のみの貸出試聴も可能ですので、お気軽にご依頼ください。

その、優秀な電源装置を組み合わせて ERCO を試聴しました。
ERCO 423,500円(税込) + HYPSOS 198,000円(税込) で合計 621,500円(税込)という
高級DACになります。
セットでお買い上げの場合 専用DCケーブル 22,000円(税込) をサービス出来るようメーカーと交渉中です。

音が出た瞬間に、そのあまりの変化に笑ってしまいました。
このDACはこの電源が必須だと思います。
S/N比が大幅に改善され、空間が倍ほど広がります。
元から優秀だったエネルギー再現性もさらに良くなり、圧がさらに強くなります。
情報量が増え、中域に感じていたよどみのような部分が無くなり、音抜けが改善します。

60万円クラスのDACとして頭一つ抜けたクオリティではないでしょうか。

デジタル音源再生に、アナログ的な風味をブレンドしつつ空間も表現可能な温かみを感じる楽しいDACです。