Silent Power さん新製品のご紹介です。
発売日は 7月26日(土) で、ご予約受付中です。

ネットワークオーディオの高音質化はとどまるところを知りません。

先日 TOP WING さんのオーディオグレードルーターが発売された時点で、ネットワークオーディオの進化は完了してあとは、各機材のクオリティアップへ移行するだろうと考えておりました。
ハードはすべて出そろって、これ以上増えないと思ったのです。

そこへ、青天の霹靂のように現れた新製品が今回ご紹介する「USB光絶縁装置」 です。

これは想像すらしておりませんでした。
ルーターやSFP光絶縁装置は、既存の一般製品が存在しており、それをオーディオクオリティに仕上げた物で存在は以前から知っておりました。
ですが、今回の「USB光絶縁装置」に関してはそのような機能を持つ物が存在することすら、知りませんでしたので大変驚きました。

この OMNI USB の機能は、USB信号を一旦光へ変換して、ノイズを除去した後に、またUSB信号へ戻して送り出す。
までを行います。

具体的な使用方法は、ネットワークトランスポート と USB/DAC 間を接続するUSBケーブルへ接続して使用します。
もちろん、USB接続してある箇所であれば、どこへ接続しても問題無く機能します。
ですが、最も効果的な位置はネットワークトランスポートとUSB/DAC間だと思います。

2筐体式となっており、上段の小箱へ USB信号を入力し、内部で光信号へ変換された後に、光信号で下段の大箱へ伝送され、大箱内部で光信号からUSB信号へ戻して、デジタル出力されます。

ポイントはUSB出力だけで無く、同軸デジタル出力も可能な点です。
USBから同軸デジタルへ変換する、良質なDDコンバーターが存在しませんので、DDコンバーターとしても大変優秀なモデルです。
恐らく、今までに発売された中で最高峰のDDコンバーターではないでしょうか。

このモデルはUSB信号のノイズ除去を目的として設計されておりますが、光絶縁だけで無く、複数の手法により高音質化を目指しています。
まず、本体の動作はバッテリー動作（小箱も同様）です。
内部に組み込まれたバッテリーで動作するため、ACラインからのノイズに影響されません。
さらに、iFi さんお得意のアクティブノイズキャンセル機能も盛り込まれており、徹底的なノイズ対策が施されております。

光接続で電気的絶縁を行い、バッテリーで電源ノイズを減らし、残ったノイズもアクティブノイズキャンセリング技術で消し去るという贅沢な構成となっております。

バッテリーは常に監視されており、最適な動作と長寿命化が図られています。

文字にするだけで、音が良さそうですね。

一点、本当に残念な点があります。
USB入力端子が USB-C である点です。
世に出ているオーディオ用 USB ケーブルはその多くが USB A-B ケーブルです。
それらの資産を活用するためには USB-B/USB-C 変換アダプターが必要となり、接点が増えてしまう点が残念でなりません。

ただ、その変換アダプターを使用してすら、このモデルの魅力は衰えません。

もう完成したと感じていた、弊社リファレンスシステムのネットワークトランスポート LUMIN U2 とUSB/DAC molamola Tambaqui DAC 間へ接続して視聴しました。

これ以上があるのか？と感じていたさらにその先へ突き抜けました。
よくある安直な表現で申し訳ございませんが、まさにベールを剥いだようなイメージです。
今まで聞いていた音は、薄皮一枚まとっていたことに気がつかされました。
もちろん、その状態でも素晴らしい音楽体験が出来ておりましたので、不満は無かったのですが・・・
さらに上があるとは驚きました。

小箱-大箱間は、付属の専用光ケーブルで接続します。

上記画像が、システムとしての完成状態です。
大箱の ピュア電源 から 小箱へ USB-A-C（黒いケーブル）ケーブルで接続します。

USBラインの光絶縁というシステムですので、使用出来る箇所が限定されます。
弊社のおすすめしている Roon システムの場合ですと、USBラインは最終段階のネットワークトランスポートとUSB/DAC 間しかありませんので、必然的にそこへ挟む事となります。

残念ながら、一体型ネットワークプレーヤー（DAC内蔵型）の場合は使用出来る箇所がありませんのでセパレートネットワークプレーヤーをご使用の方専用機材となります。