2025/07/03 TOP WING 新製品ご予約受付中です。

最近精力的にネットワーク関連オーディオ機器を発売している TOP WING さんの新製品が7月9日(水)に発売となります。

今回も手に届く価格帯での発売で、私のような庶民にとって大変ありがたい限りです。

今回は 3モデルが発売となります。

ブランド 製品名  価格 説明
TOP WING OPT LAN Bridge 44,000円(税込) メディアコンバーター
OPT USB Bridge 44,000円(税込) USB-SFP アダプター
Silent Fidelity SFP 44,000円(税込) オーディオグレードSFPモジュール

というラインナップです。
一モデルごとに解説させていただきます。

まずは メディアコンバーター の OPT LAN Bridge からです。

メディアコンバーター とは LAN ケーブルを SFPモジュールへ変換するコンバーターです。
SFPモジュールにはたくさんの種類がありますが、今回はオーディオ用途ですので SFP光信号へ変換するための機材とお考えください。

LANケーブルはワイヤーで信号を伝送するため、どうしてもノイズが乗ってきます。
そのノイズを一度光信号へ変換することにより遮断する事を目的として使用します。

この機材はあくまでもLANケーブルをSFPモジュール形式に変換するための物です。
ですので、別途 SFP光モジュール と 光ケーブルが必要です。
それが、今回のもう一つの新製品 Silent Fidelity SFP です。

SFP光モジュールが2個、そして専用光ケーブルの3点セットとなります。
画像はその3点を組み合わせた画像となっています。

これは期待出来ます。
現在、SFP光接続するために使用している SFP光モジュールは、データセンターで使用するために設計された業務機から、音質優先で選択した物を使用しています。
いくら試聴して選んだとは言え、オーディオ用途ではありません。

実際業務機のために、かなりの発熱を伴い、無駄に電力を消費しているとは感じていました。
今までは、そんな物だと思っていたのですが、今回の新製品は、その辺りにも気を遣って開発されており出力を落として、消費電力を落としたと記載されています。
SFP光モジュールは伝送距離 数十キロメートルという規格に対応するため、大出力モデルもありオーディオ用途で使用するには、無駄に大出力でした。
それを数m の伝送距離に落とすことで、消費電力を落とし、高音質化を図ったそうです。

説明を読んでいるだけで期待が膨らみます。
今回の新製品中、私が個人的に気になっている筆頭モデルです。

LANケーブルを OPT LAN Bridge でSFP光信号へ変換して伝送たのちに SFPモジュールの付いた機材で受信する事となります。
つまり、受ける側にもSFPポートが必須となります。
現在 SFP ポート付きの機材はそう多くありませんが、これから増えると思います。

TOP WING さんとしては、大ヒット商品であるルーターとアクセスポイントのセットである DATA ISO BOX+OPT AP のアクセスポイント OPT AP (SFPポートが付いています)と組み合わせることを前提として開発しているのだと思います。

実際、OPT AP のSFP光接続はかなり効果的で、大きなノイズ低減効果を期待出来ます。

この OPT AP の使いこなしに関しては、お客様からアイデアをいただき検証してきました。
OPT AP を光接続することにより、高音質化出来るということは、OPT AP そのものを接続しなければ、もっと音が良くなるのではないか? というお問い合わせが出発点です。

確かに、いかに対策を施そうとも無線装置はノイズ発生装置です。
可能であれば、オーディオシステムから排除したい物です。
そして、それが実際に可能なのです。

OPT AP を取り外してしまうと、タブレットやスマホから操作することは出来ません。
ですので、もう1台PCを有線LAN接続します。
そして、そのPCへRoon をインストールして、操作専用PCとして使用します。

店頭では Roon コア を BACH で、操作用PCをHAYDN という贅沢な構成で検証しましたがOPT AP のSFP光接続 と比較しても、かなり大きな音質改善が可能でした。
やはり、無線装置はかなりの悪影響を音質へ及ぼします。

ですが、この方法は利便性を犠牲にして手に入れる事となりますので、基本的にはおすすめしません。
店頭でも、検証の一環として試しはしましたが、タブレット操作の利便性は手放しがたく、すぐにタブレット操作へ戻しました。

あくまでも、高音質化の一つの手段として、こういう方法もあると参考にしてみてください。

話が脱線しましたが、残り一台である USB-SFP アダプターである OPT USB Bridge です。

最初この機材の存在意義がわかりませんでした。
説明には 「PC や ミュージックサーバーにSFPポートを増設するために使用する。」と書いてあります。

文字として読んでもピンときません。
その行為に何かメリットがあるとは思えないのです。

背面画像を眺めながら、使用方法を脳内で検証しました。

まずは PC で使用するケースを考えてみます。
通常ですと
ハブ—PC という接続の所を
ハブ—OPT LAN Bridge—OPT USB Bridge—PC となります。
確かに光絶縁可能ですが 44,000円(税込)の機材が 3台も必要となり 132,000円(税込)も必要です。
ハブ—光絶縁装置(LAN iPurifier)—PC
とすれば 53,900円(税込)ですみます。

おそらく、光絶縁装置を挟むより音が良いということなのでしょうか???
発売になってから実際に試してみないと結論が出ません。

次にミュージックサーバーで使用するケースを考えてみました。

ミュージックサーバーつまりNASでしょうか?
ですがNASはRJ45接続(通常のLAN端子)ですので USB 接続出来ません。
となると、一部のオーディオグレードNASに搭載されている USBポート へ接続するのでしょうか。
ですが、オーディオグレードNASのUSBポート接続はRJ45接続と比較して、音質は劣りますのでおすすめしておりません。

いろいろ想像しましたが、使用するメリットが思い当たりません。

このモデルに関しては、発売になってから実際に試してみないと、使用するメリットがはっきりしません。
検証が済むまでお待ちいただけませんでしょうか。

しかも仕様書をよく読むと、ACアダプターは付属しません。
USBバスパワーで動作しますと書いてあります。

いや、これは無いでしょう。
別途オーディオグレードACアダプターの購入が必須と考えた方が良いと思います。

電源を含めて、検証が必要な機材だと思います。

現在ご予約受付中です。
最後にご紹介したモデルは、結論が出るまでお待ちいただいた方が安全だとは思います。

吉田苑オンラインショップOPT LAN Bridge   OPT USB Bridge   Silent Fidelity SFP