Roon サーバーとして人気の Silent Angel Z1 の上位モデルが発売となりました。
ノーマルモデルの素 Z1 は 254,430円(税込)ですので、安い方の16Gモデルでも 20万円近く価格アップする高級品です。
試聴機が届いたのは昨日で、最近はネタが無く更新が滞っておりましたので、ネタが来た!と大喜びで試聴したのですが、昨日の時点ではノーマルモデルとの価格差分の音質差が感じられるずに
このまま無かったことになるのか・・・ と、がっかりしたのですが、上位モデル最大の売りであるクロック周りのグレードアップが本当に効き出すのは、一昼夜経ってからだろうと、本日の試聴に希望を繋いでおりました。
そして、本日の試聴で化けました。
良かったです。
本当に最近はネタが無く(新製品の試聴はたくさん行いましたが、どれもご紹介出来るレベルでは無かったのです)
今度こそと期待していただけに、昨日試聴した際はがっかりしたのです。
ですが、クロックが温まると十分にご紹介できるクオリティを持っていました。このモデルを試聴する際は、20時間ほどの暖機運転後に行ってください。
内蔵クロックが安定するのに、かなり時間が掛かります。
左がノーマルZ1、右が上位モデルの Z1-PLUS です。
上段が Z1-PLUS 、 下段がノーマル Z1 です。
さすが上位モデルだけあり、外部マスタークロックの入力端子が増えました。ですが、ここへ接続出来るクロック周波数は 25MHz という他に無い物です。
Silent Angel さんは、25MHz がデータ再生に関して理想的な周波数だと考えているようです。
業界標準である 10MHz であれば、接続出来るクロックはたくさんあるのですが、25MHz のクロックは Silent Angel GX 定価 435,000円(税込) しかありません。
Z1-PLUS-16G 445,500円(税込)とセットにすると、合計 880,500円(税込)になってしまいます。この価格であれば、Ediscreation HAYDN が購入出来てしまいますので、微妙な組合せとなります。
弊社の hina Clock BOX 110,000円(税込)であれば 25MHz で製作可能ですので、こちらの組合せが現実的ではないでしょうか。
Z1 と同じく、底板が薄いため鳴きますので上画像の様に(写真を撮るために逆さまにしています)ローゼンクランツのインシュレータを かなり、内側に挟んで試聴を行いました。
Roon サーバーとして動作させて、同じ Roon サーバーである下位モデル Z1 と ランク的に上位である Ediscreation Haydn と比較試聴を行いました。
またもや、きっちり価格通りの音質差となりました。
ノーマル Z1 も十分良い音がしておりますが、Z1-PLUS はさらにS/N比が向上し、解像度が上がります。
最も大きな違いは高域のナチュラルさで、ノーマル Z1 はやや天井が低く、わずかに高域が詰まっていることにZ1-PLUS と比較すると気が付かされます。
Ediscreation Haydn は、ここからさらに全域に渡って滑らかさが向上し、陰影の表現力が上がります。
Z1-PLUS は、現在市販されている Roon サーバー(PC含みます)で、上から 4番目のクオリティを持っていると思います。
上から 3番目の Haydn が 715,000円(税込) ですので、Z1-PLUS-32G-4T 772,200円(税込) に関してはご購入される前に、じっくりご検討ください。
私がおすすめするのは Z1-PLUS-16G-1T のみです。
分かりやすいように Roon サーバーおすすめ一覧です。
■入門用
専用サーバー等は購入せずに、お持ちのPCを流用してください。
■ミドルクラス
Silent Angel Z1(ノーマル) 254,430円(税込)
■ミドルハイ
Silent Angel Z1-PLUS-16G-1T 445,500円(税込)
■ハイエンド
Ediscreation Haydn 715,000円(税込)
■スーパーハイエンド
Ediscreation Bach 予価 250万円ほど
このリストの価格差に沿って、きっちり音質が向上していきます。
オーディオ機器で、ここまで価格に比例してリニアに音質が向上する事はほぼありませんので、データ再生は本当に不思議です。