米国の MYTEK より新製品DAC LIBERTY DAC2 が発売(3月11日発売です)となります。

2020年11月にご紹介した同社のネットワークプレーヤー35万円からネットワーク機能を抜いてDACだけにした感じです。

最近はネットワーク機能付きの機材が多く発売され、単純なDACが減ってきましたので、貴重なモデルだと思います。

横幅 140mm とコンパクトですが重量 2Kg と見た目以上に重いです。

その重量のほとんどはこの大きなトロイダルトランスの重量です。
デジタル機器といえども電源は重要ですので、しっかりとしたアナログ電源が組んであるのは好感が持てます。

狭い背面にぎっしりと入出力端子が並んでいます。
特に同軸デジタル入力が2系統有るのはありがたいです。
CDトランスポートで1系統は使いますので、他の機材を同軸接続したい際にもう1系統有ると助かる事が良くありますので、これはうれしいです。

普通のDACですが、最新モデルだけ有り MQA のフルデコードに対応しているのが特徴です。
通常のMQAに対応していないCDプレーヤーからデジタル接続(同軸/光どちらも対応です)するだけで MQA CD が再生可能となります。
気軽にハイレゾCDが聞けるのは便利です。

使いこなしの注意点ですが、このメーカーのライン出力はかなり電圧が高く、フルボリュームで出力するとほとんどの家庭用アンプでは音が歪みます。
Tambaqui DAC の6V出力を受けることが出来るアンプでさえ歪みますので、6V以上の出力があると思います。ですので、ボリュームを少し落として使用してください。

色々試したところ、上画像の様にフルボリュームから3ドット分落としたところがバランス良く使用出来たので、この位置がおすすめです。

音質ですが、薄い化粧を感じます。
ダイレクトに近いイメージですが、薄皮一枚分ほどベールをかぶせて、刺激的な部分をうまく抑えてあります。
色をのせるほど強くありませんので、音色が変化するほどではありません。
ストレート系がお好みではあるけれども、耳に刺さるような音は控えて欲しいという方におすすめできるややストレート系となっております。

高い出力を持つだけ有り、押し出しは強くやや線は太めの表現です。
程よくダイレクト、かつ線が太い音がお好みの方におすすめできるアメリカンなDACです。