電源をACアダプターより給電するオーディオ機器が増えたため、良質な交換用電源も増えてきました。
有名なところでは iFi iPower や iPower ELITE 等でしょうか。

一般的にACアダプター(スイッチング電源)はノイズを発生するため、オーディオ用途には向かないとされています。
ですが、効率が良く小型化出来る点や、瞬間的な電流容量変化への追随性等、無視出来ないメリットもあります。

対してトランスを使用した通称アナログ電源は大型化しやすく発熱問題、トランス唸り音の問題等必ずしもメリットばかりではありません。

今回ご紹介する Ferrum Audio HYPSOS はスイッチング電源とアナログ電源の良いとこ取りをしたハイブリッド電源です。

横幅 217mm と程よいサイズです。

出力は1系統のみですので、複数機材への同時給電は出来ません。これは、DC入力端子位置での電圧を常時監視し、正確な電圧レベルを確保するために必要な処置です。

Cケーブルは別売りとなっておりますので、本体ご注文の際に合わせてご注文ください。
5.5mm/2.1mm 50cm 100cm 5.5mm/2.5mm 50cm 100cm からお選びください。

供給電圧は 5V~30Vまでから任意に選択可能で、最大連続出力 6A(瞬間最大 9A)と大抵の機材へ使用可能な大出力モデルです。

ACアダプター給電の機材ですが、店頭にたくさんありますので、その中から、Silent Angel M1T と SOtM tX-USBultra さらに、Nmode X-PM3FT で試聴しました。

どのケースでも大きな改善効果がありました。
基本的に同様の改善効果が有り S/N比の向上、エネルギー密度の向上が顕著です。
結果として、見通しが良くなりリアリティが向上します。平面的な表現だった部分が立体的な表現へ変化し、不自然さが取れる部分が特に気持ち良いです。

同様な機能を持つ他社製品と比較しても、そこからさらに1グレードは向上しますので、付属品のACアダプターからの変更であればさらに大きな改善効果が得られます。

高価ですが、お気に入りのACアダプター駆動の機材をお持ちの方は、導入を検討する価値が十分にある電源だと思います。
デモ機をご用意する予定ですので、ご自宅での試聴ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。