Brinkmann Audio ターンテーブル Bardo Performance
GLANZ トーンアーム MH-10Bt
メーカー希望小売価格
ターンテーブルBrinkmann Audio Bardo Performance 1,060,000円(税別)
トーンアーム GLANZ MH-10Bt 380,000円(予価/税別)
合計金額 1,440,000円(税別)
このセットは、2019年春の発売予定です。
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2018.12.25
吉田のお勧め、本格アナログプレーヤー第2弾。
昨今のアナログブームで、当社が好むアナログ機器が徐々に増えて来ました。
店頭にお越しのお客様はすでにご存知かと思いますが、今年の年初より当社のリファレンスターンテーブルは、BrinkmannのBardo Performanceになっています。
このターンテーブルは、リニアモーターの原理を応用した非常に静かで、なめらかな「マグネティック・ダイレクト・ドライブ」を採用したターンテーブルです。
見た目に、宇宙船のようなデザインですが、キャビネットの影響も極力排除したようなシンプルな構造です。
試聴してみると、非常に静かで滑らかで、立ち上がりの良いターンテーブルです。
(ページ中段にメーカーの説明分を掲載しています。)
今まで扱ったターンテーブルの中でも、秀逸のモデルと言っていいでしょう。
アナログの場合、同じカートリッジ、同じトーンアームを使っても、ターンテーブルの良し悪しでとんでもないくらい音が変わってしまいます。カートリッジやフォノイコの変化が最もわかりやすいと思ってる方も多いと思いますが、音の良し悪しの振れ幅は、ターンテーブルやアームでも同じくらいの振れ幅があると思ってもいいくらいです。
言い換えれば、アナログの場合は、どこかに隙があるとそれなりになってしまうと言っていいでしょう。
今回は、このBrinkmann Bardo PerformanceにGLANZの新型トーンアーム MH-10Btを取り付けました。
トーンアームのGLANZ MH-10Btは、GLANZの最高級アームMH-124S Premiamu(200万超え) のエッセンスをどこまで身近に出来るかを追求したそうです。残念ながら私もまだMH-124S Premiamu は試聴していませんが、Sタイプと呼ばれる同社のMH-104Sを試聴したことがあります。
MH-104Sは、MH-10B(10Btのベースモデル)に比べて、ストレートな出音、雑味の無さでは相当な差がありましたが、MH-104Sの価格は70万台と、ターンテーブルとセットで170万超えですから、できれば100万近辺でセットを収めたい自分に取っては、コストパフォーマンスでMH-10BをBrinkmann Bardo Performanceにセットしていました。
そこに新型のMH-10Btを、試聴する機会を与えていただき、試聴した結果、価格も含めて、これなら素直に良いと言える結果が得られましたので採用となりました。(2019年春の発売で、価格は予価380,000円(税別)です。)
MH-10Btは、上級機譲りの、ストレートで情報量は多く、雑味少なく、S/N感も良好です。
アームとしては中域に厚い感じですが、カートリッジの違いも明確に出ますし、ターンテーブルの良さもしっかり描き出します。日本刀の様な切れ味です。サーベルでも斧でもありません。
GLANZのアームは、オーソドックスなスタイルなので、昨今の見た目にゴージャスで高額なトーンアームの多い中では、見た目に損をしている部分はあるかと思います。
しかしながら、GLANZアームの設計思想は、昔からある日本人の物作りがしっかりと残っています。
応援したいめーかーのひとつです。
GLANTZの設計思想については、下記のページを御覧ください。
http://glanz.tech/j/design_concept/designconcept/
今回の試聴は、カートリッジにDS AUDIO DS-002セット、TOPWING 青龍、フェーズメーション PP300/PP500、DENON DL103R/DL301Ⅱ、フォノイコライザーに、SOULNOTE E-1、フェーズメーションのEA-350を使用しました。
ケーブルは、hina 極光フォノケーブルを使用して試聴しています。
以下、Bardo Performance(バルド パフォーマンス)のメーカー説明です。
リニアモーターの原理を応用した非常に静かで、なめらかな「マグネティック・ダイレクト・ドライブ」を採用したターンテーブルです。
ダイレクト・ドライブ型のターンテーブルは、一般的に、1秒以内に定格回転数に達成するハイトルク32極(またはそれ以上)モーターを使用します。しかし、”コッギング”によるワウ/フラッター数値が高くなるという、非常に大きなデメリットが生じます。通常、その解決のためにクォ−ツロックモーターやフェィズロックレギュレーターなどを使用して強制的に欠点を補います。それで補正されたダイレクトドライブモーターは非常に低いワウ/フラッターとなります。それでも、頑固なモーターはプラッターがスムーズに回転することを拒みます。調整装置はプラッターのスピードアップ、ダウンという調整は続きます。連続的なスタート/ストップ運動は、レコードを演奏したときにラフで硬質という不快な音となって私たちは認識します。
独自のマグネティック・ドライブを採用
ターンテーブルの役割は、レコードグルーブが機械的にトレースされるように一定の速度でレコードを回転させること、とBrinkmannでは考えます。モーター自体をプラッターベアリングと一体化することで、干渉を無くす。たとえば、ノイズやモーターベアリングとプラッターの干渉という問題は解決できますし、オイルフィルムは均一となり、回転速度を安定させます。小さいモーターで重量級のターンテーブルを回転させるので、回転数をシフトダウンする必要がなくなり、コッギングが大幅に減少します。さらにモーターの回転速度が低いためにコッギング周波数が低く抑えられ、再生音が不快な音として認知されません。
マグネティック・ドライブ・モーター
ダイレクト・ドライブ構造のターンテーブルは、放送局が要求したような1秒で規定回転速度に達することよりも、スムーズな回転を維持することを最優先に設計すれば、優れたシステムとなります。
Brinkmannは、スムーズな回転を優先するために、モーターの設計、製造からスタートしました。4個の独自に開発されたコイルをプラッターベアリングの周りに22.5°に配列して磁界をオーバーラップさせ、コッギングをほとんどゼロのレベルにまで低減させています。モーターのローターはサブプラッターとして作用し、8極のマグネティックリングがその底部についています。ホールセンサーとエンコーダーによるドライブメカニズムは10kgのプラッターを12秒以内に331/3 rpmで回転させるのに必要なエネルギーにおさえています。一定回転数に必要な最小限のトルクとなっているので、シフトダウンする必要がありません。ドライブメカニズムはダイレクトなので、どこにも接触しないで定格回転が得られます。ローパワーマグネティックフィールドによるソフトカプリングによってサイレントドライブのターンテーブルが完成したのです。
一定の回転速度に必要最低限のエネルギーを生ずるモーター、超低摩擦の特殊ベアリングによってすばらしい音質が達成できたのです。この点が従来の瞬時の立ち上がり、ハイトルクダイレクトドライブターンテーブルとの違いです。
Brinkmann Bardo Performance 仕様
・駆動方法:自社設計マグネティックフィールドモーターによるダイレクトプラッタードライブ
・回転数:33 1/3 / 45rpm スイッチによる切り替え
・パワーサプライ:外部ソリッドステートパワーサプライ/DINコネクター接続による
・ベアリング:ハイドロスタティック、メンテナンスフリーベアリング
・プラッター:最適共振性のアルミアロイ + クリスタルガラス
・シャーシ:低共振減デザインによる15mm航空機グレードアルミアロイ製
・アームベース:航空機グレードアルミ製ボード
・ショートアーム(9″タイプ)用アームベース標準装備(回転による位置微調整が可)
・ロングアーム(12″タイプ)用アームベースはオプションにて対応(回転による位置微調整が可)
・グラウンド端子:2mm径
・定格回転速度からの乖離率:0.0%(微調整可)
・ワウ・フラッター:0.035%(DIN45507)
・定速回転までの時間:12 / 16秒(33 1/3 / 45rpm)
・ランブル:−64dB(DIN 45544)
・速度微調整範囲:+/-10% トリムポットにより調整
・寸法:プレーヤー部:W420 x H100 x D320 (mm)/電源部:W105 x H67 x D110 (mm)
・重量:プレーヤー部:14.8 kg/(シャーシ5kg, プラッター9.8kg)/電源部:0.5 kg
GLANZ MH-10Bt 仕様
・形式 : スタティックバランス型
・全長:277mm
・実効長/有効長 : 254mm/239mm
・オフセットアングル:22度
・オーバーハング : 15mm
・針圧調整範囲 : 0.1g(最小目盛)~3g(1周)
・適応カートリッジ : 14~40g(ヘッドシェル含む)
・高さ調整範囲 : 41mm~(アームセンターパイプ迄)
・取付穴:24mmΦ
・取付厚:~t29mm