暢気に正月休みを満喫している間に、とんでもない物が発売になっておりました。
4万円で購入可能な光絶縁装置です。
去年は高額モデルが一通り出そろった感じでしたので、今年は入門クラスが充実すると良いな、と考えていたのですがいきなり予想以上にリーズナブルなモデルが発売となりました。
TOP WING さんという商社さん(M2TECH等を取り扱っています)の独自ブランドでの発売です。
上に対比物として直径 3cm のインシュレーターを載せてみました。
手のひらサイズの小さな機材です。
使い方は、ルーターとハブの間に挟み込んで使用します。
もちろん、ハブとネットワークプレーヤー等、ドコへ挟んでも効果が出ますが、最初の一台はルーターとハブの間に使用するのがおすすめです。
弊社試聴室で、無線子機とハブの間へ接続して視聴しました。
素晴らしい効果です。
もちろん30万円する EDISCREATION FIBER BOX3 と比較すると、及びませんが4万円と考えると、十分以上に納得のクオリティです。
無線子機とハブの直結状態と比較すると、S/N比の大幅な向上、エネルギー再現性の向上、解像度アップ情報量アップ、質感の向上等、あらゆる面で音質アップが可能です。
これだけ良くなって4万円は安いと思います。
入門クラスとしておすすめしておりました iFi LAN iSilencer 15,950円(税込)と比較してみました。
大きな音質アップが可能です。
全ての面で向上しますが、特にエネルギー再現性に大きな差を感じます。
iSilencer はフィルター方式でノイズを除去しますが、アナログオーディオと同様にフィルター方式はエネルギーが減退して、線が細くなる傾向があります。
対して、OPT ISO BOX は光変換方式ですので、エネルギーが減るイメージが無く、楽器の持つエネルギーを正確に伝送できているように感じます。
S/N比も高くなり、情報量も増えますので、あらゆる面で音質向上が可能です。
iSilencerからのグレードアップにもおすすめです。
OPT ISO BOX には通信速度を変更することが可能なスイッチが付いています。
簡単に変更可能ですので、お試しください。
ネットワークオーディオにおける通信速度に関しては、まだ研究中で確信は得られておりませんが基本的には可能な限り遅くする方が良い結果が出る場合が多いです。
ただ、設置位置により答えが変わる事もあり、一概に遅ければ良いと言うこともありません。
これは特異な例ですが、DELA S1 を2台(定価合計 286万円)使用し、光接続を行う場合には最高速の10Gbps設定が最も音が良いという事例もあります。
現実的ではありませんが、私が知る限り最も高音質の光絶縁システムです。
スイッチを切り替えながら聞いてみました。
1000Mbps
線が太く厚みのある音です。
S/N比はやや悪いですが押し出しが強いので、お好みの方もいると思います。
空間は狭く、高さ方向にはあまり伸びません。
100Mbps
空間再現性が上がり、見通しが良くなります。
高さ方向の再現性も出てきます。
10Mbps
さらに空間表現力が上がります。
高さも一番出るようになり、透明度が上がります。
エネルギー再現性も高く、楽器のボディ感が正確に表現されるようになります。
環境によると思いますが Roon + Qobuz で 192KHz の音源を問題無く再生可能でした。
通常は 10Mbps でお使いいただき、音飛びする場合は 100Mbps に落とすというのがおすすめです。
最後に OPT ISO BOX はACアダプター駆動ですので、電源を奢ってみました。
SilentPower iPower2 12V 14,300円(税込)
本体価格が 4万円ですので、バランスの取れた組合せです。
これは良いです。必須クラスかもしれません。
セットで53,900円(税込)ですが、コストパフォーマンスという見方をすると最強セットでは無いでしょうか。
ちょっと現実的では無い組合せですが、実力を探る意味で HYPSOS 218,900円(税込)を接続してみました。
さらに透明度が上がり、エネルギー密度が向上します。
良質な電源を供給してあげると、しっかり反応する素直な良い機材です。
ハブ Silent Angel N8 と組み合わせると、はじめの一歩としては十分以上に良質な土台が組み上がります。
後は、お好みのRoon コアと、ネットワークプレーヤーを選べば素晴らしい音楽人生が待っています。
吉田苑販売ページ TOP WING OPT ISO BOX
おまけです。
今年は、私の大好きな演目である ミュージカル ダンスオブバンパイア が再演されます。
絶対面白いので、皆様ぜひお出かけください。
ミュージカル入門にもおすすめですよ。
ダンスオブバンパイア
東京、愛知、大阪、福岡で上演され、東京のチケットは先行抽選予約が 2月4日(火)から始まります。
気合いでチケットをゲットしてください。
問題はWキャストが多く、希望の組合せでのチケット入手が困難な点です・・・
おすすめキャストはクロロック伯爵が 山口 裕一郎 さん。ここだけは絶対に譲らないようにしてください。
次が アブロンシウス教授で 石川 禅さん、最低でもここまでは頑張りたいです。
さらに贅沢を言うと クコール に駒田 一 さんですね。
これ以上絞り込むと、まずチケットが取れませんので可能であればここまで狙ってみてください。
この演目を前回観劇したのは、10年前です。
丁度、吉田苑の東京出張所(当時は1週間の出張所形式でした)とタイミングが合ったため出張所を1日休みにして帝国劇場へ見に行きました。
その帝国劇場も間もなく建て替えのために休館となります。さみしいですね。
主役の 山口 裕一郎 さんの歌をぜひ皆様に聞いて欲しいです。
通常、日本で上演されるミュージカルは、本国(普通はウィーンです)の役者さんに遠く及びません。
ですが、この演目の山口さんに限って言えば、本国のオリジナルキャストより歌がうまいです。
驚くべき歌唱力ですので、ぜひ生で聞く事をおすすめします。
私も福岡公演のチケットを頑張って取らなくては・・・