プラチナム・シルバー/ブラック
主な特徴
1. 32bit/768kHzのPCM音源、22.6MHzのDSD音源に対応。
2. 独立モノラルモード採用の完全バランスディスクリート無帰還D/Aコンバーター
3. ESS社フラッグシップ32bitDAC ES9038PROをL/Rチャンネルで独立配置
4. クロックに超低ジッタークリスタルを採用
5. 電源トランスに260VAの大型トロイダルトランスを採用
6. オリジナル高速ディスクリートレギュレーターを採用した8種類の電源を搭載
7. 接続機器ごとにベストなクオリティを引き出すロックレンジ切り替え機能
2017.05.07
音質のところを更新しました。
SOULNOTEの銘D/Aコンバーター dc1.0の後継を意識して作られた、10周年モデルである。
D/Aコンバーター D-1
技術
DACチップはESSの9038PROを2個、左右のそれぞれに使用している。
1個で十分な気もするが、そこはスペック大好きな方も多いカテゴリの商品なので、最高のスペックを目指したとの回答だった。出力電流の大きなDACで、その分扱いが難しいと思われるが、流石に使いこなしは見事でSOULNOTEらしいディスクリート回路が組まれている。
接続機器のクロックの精度に合わせて、D-1のロックレンジを4段階から選択が出来る切替を装備している。
実際に繋いで聴いてみたが、ロックレンジを狭くするとシャープになるし、広げると滲んでいく。
かといってロックレンジを狭くすれば良いと言うものでは無いようで、トランスポートやPCによっては、狭くすると音飛びやロックしなかったりするので、使用するトランスポートに応じて使い勝手のいいところで使う必要がある。
フォノイコライザーのE-1発売以降、脚周りがステンレス製の平足かステンレス製スパイクの3点支持と選べる様になった。脚の配置も変わって、従来型の前2点、後ろ1点の3点支持より、逆の前1点、後ろ2点に変更になった。
これはトランスの配置によるもので、ダイレクトにトランスの振動をシャーシ外に逃がす工夫だ。
脚の素材が同じで、平脚かスパイクか選べるのも大きい。スパイクはスパイク受けが必要だが、平脚も接地面の少し上は溝を入れて絞られているので、平脚でも効果的にはかなり近いものが得られる。
細かくチューンしたい方にはスパイクだが、あまり脚周りを考えなくても性能が得られるので、従来のプラスチックの脚から考えると格段の性能アップである。
音質
dc1.0の後継を意識して作ったとの事だが少し違うイメージもある。比較的空間表現が広く、クリアーな表現の様だ。
D-1とdc1.0との比較をしました。
dc1.0との比較では、ワイドレンジに、よりクリアに進化しています。レンジを欲張らずタイトな音が特徴だったdc1.0のエネルギー感を引き継ぎつつ、高域方向が伸びやかになったのが一聴してわかります。解像度、空間表現も向上したようです。また、低域をやや厚めにして独特の躍動感を感じさせるのも同社らしい特徴です。
D1+CDプレーヤー C1とC1単体との比較を行いました。
C-1は単体でも、ハイスピード、高解像度な音で、コストパフォーマンスの高いお勧めCDプレーヤーです。しかし、C1のトランスポートモードにD-1を追加すると、エネルギー感が上がり、情報量(音数)がアップしました。
D1背面です。
D/Aコンバーター D-1 仕様
・入力フォーマット(USB) PCM、DSD(DoP v1.1,ASIO)
・入力フォーマット(同軸・AES/EBU) PCM、DSD(DoP v1.1)
・対応サンプリング周波数(USB) 最大768kHz/最大22.6MHz(DSD)
・対応サンプリング周波数(同軸・AES/EBU) 最大192kHz(PCM)/2.8MHz(DSD64 DoP v1.1)
・PCM量子化ビット数(USB) 16bit,24bit,32bit
・PCM量子化ビット数(同軸・AES/EBU) 16bit,24bit
・USBプロファイル USB 2.0,USB Audio 2.0
・デジタル入力 USB(type B)、同軸2系統(SPDIF)、AES/EBU
・アナログ出力 XLR1系統、RCA1系統
・周波数特性 2Hz~120kHz
・S/N比 : 110dB
・全高調波歪率 0.003%
・電源電圧 : AC100V 50/60Hz
・消費電力 : 40W
・最大外形寸法 : 430(W) X 109(H) X 379(D)mm
・質量 : 10kg
・付属品 : スパイク、電源ケーブル