去年の6月発売以来、大人気で入荷即完売を繰り返している Ediscreation のハブ Silent Switch OCXO と 光絶縁装置FIBER BOX2 の上位モデルが発売になりました。
上段がオリジナルモデルで下段が新型の JAPAN EXTREME MODEL(JPEM)です。
外見上の違いは底板が赤銅製になった点と、電源インレットが FURUTECH 製になったくらいでぱっと見はほぼ同じです。
大きな違いは中身で、主要コンデンサーをハイグレードな物へ変更し内部配線材も変更してあります。
どちらも 20万円近い値上げですので、コストパフォーマンスは大きく落ちることになりました。
結果として20万円分音質アップが出来ていれば問題無いのですが、さすがにオリジナルモデルの出来が良いために 「20万円分良くなりました。」 とは言えません。
オリジナルモデルと比較して、どちらも音は良くなっております。
特に定位の向上が強く感じられます。
他にも、元から優秀だったS/N比の向上や、エネルギー再現性のアップ、滑らかさの向上等、全ての面で音質向上となっております。
ですが、その向上の度合いから考えて20万円の価格上昇は微妙な気がします。
オリジナルモデルが20万円で100点と仮定すると、40万円であれば 200点になって欲しいところですが120点ほどでしょうか。
高額モデルになるほど、投入金額に対する音質向上率は落ちていきますので、倍の価格ならば音質も倍になって欲しいというのは、欲をかきすぎだとは頭では理解しています。
ですが、Ediscreation さんの技術力ならば、それが出来るのではと期待していた面もあり、少し、残念に思っているのは正直な感想です。
10万円アップの30万円ならば、手放しで褒めたと思いますが、40万円となるとさすがに慎重にならざるを得ません。
コストパフォーマンスを考慮せずに、最高の物を!と言う場合には文句なしにおすすめできるクオリティを持っています。
ですが、コストパフォーマンスを考慮に入れるとオリジナルで良い気もします。
特に、光絶縁装置 FIBER BOX2 は上位モデルの価格でオリジナルが2台購入出来ます。
結果として出てくる音はオリジナル2台使用の方が上となるため、なおさら微妙となります。
JPEMモデルは現時点で最高のハブと光絶縁装置である事は間違いありませんがコストパフォーマンスという面ではノーマル機に負けますので、ご予算に応じてご選択ください。