前回の日誌でアンプ DENON PMA-600NE をおすすめしましたが、CDプレーヤーであるDCD-600NEは微妙な紹介となっております。
それは、このモデルがあるからです。
上段が DCD-600NE
下段が DCD-800NE
DCD-600NEと800NEの実売価格差は1万円ほどですが、その音質差はその価格差以上にあります。
この記事を書くにあたってあらためてこの2台を比較試聴しましたが、そのクオリティ差は大きな物があり、一聴して感じるのがS/N比の違いです。カタログスペックでは112dB(600NE)と115dB(800NE)と3dBの差があります。
100dB以上であれば、ほとんど差は無いと思っておりましたが、こうやって2台並べて比較試聴するとその差は際立ちます。
ノイズに埋もれて聞こえていなかった音が聞こえるようになるのは、空間表現を上げるという意味でも大きな効果があります。
位相特性は良好で、情報量が向上し、音の滲みもかなり減ります。
600NEで最大の弱点だと感じていた力感の乏しさも改善され、低域方向のリアリティが改善しています。
スピードも上がっており、必要十分な空間表現力を手にしています。
アンプにPMA-600NE CDプレーヤーに DCD-800NE の組合せは、入門クラスとは思えない充実したサウンドを奏でてくれる驚くべきハイコストパフォーマンスシステムとなっております。
ハイエンドモデルが首を捻るような不可思議な価格になってしまった昨今、常識範囲内の価格帯モデルをしっかりと作ってくれるDENONさんは貴重なメーカーだと思います。