当店リファレンスPCシステムのキーデバイスとして活躍していた iFi iUSB Power が製造完了となり、新型の USB 3.0 シリーズが発売になりました。
iUSB Power と同サイズの micro USB3.0 と 小型の nano USB3.0 です。


上から
nano USB3.0
micro USB3.0
iUSB Power
となります。

まずはこの機材がどのような仕事をするかですが、一つ目の仕事はUSB信号ラインのノイズフィルターとして機能します。
もう一つはUSBラインのDC5V電源の生成/供給を行います。
ノイズフィルターとしてはJCAT USB Isolatorの方が効果的だと感じるために、吉田苑では単純な5V電源として使用しております。

接続方法ですが、通常は
PC—USB3.0—DAC
という接続になります。
この接続方法でも十分に効果を発揮出来ますので、通常はこの使用方法で全く問題ございません。

さらに上を目指すと少し複雑になり、現在の吉田苑ではこのような接続になっております。

PC—UBX-W(信号ラインのみ)—JCAT USB Isolator—DAC
micro USB3.0—UBX-W(電源ライン)—合流してJCAT USB Isolatorへ一緒に接続されます。

UBX-Wとは当店のオリジナルUSBケーブルで、USBケーブルの信号ラインと電源ラインが別々になったケーブルです。
PC側(A)が2又になっており、信号ラインはPCへ電源ラインは電源装置へ別々に接続出来るようになっております。
DAC側(B)は1つにまとまっておりますので上記接続例の場合は一口にまとまってJCAT USB Isolatorへ接続されます。

USBの仕様はオーディオの事を全く考慮されずに作られましたので、オーディオ信号の伝送としてはかなり問題があるように感じます。
そのため、USB周りに手を加えると驚くほど音質が改善されますので、吉田苑ではUSBケーブルをはじめとした伝送ラインには特に気を配っております。

実際の効果ですが、旧モデルの iUSB Power の有り無しだけでも、S/N比に違いがあることがすぐに分かります。
新型はさらに効果が上がっており、小型のnano USB3.0でも iUSB Power以上の改善効果があります。

上位モデルのmicro USB3.0 は電源装置としては高価ですので、まずは nano USB3.0 からはじめてもよいと思いますが、micro USB3.0 はその価格差分の仕事をきっちりとしてくれて、さらに深みのある再生をしてくれますので
ご予算に余裕がある場合は micro USB3.0 がおすすめです。

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