オーディオアクセサリーは首をひねるほど高価な物がたくさん販売されています。
我々もアクセサリー類を開発するので、それがいかに大変で根気のいる作業(結果としてコストが掛かります)かと言うことも経験として
分かっていますし、稀少で高価な材料を使えば、販売価格が上がるのは分かります。
しかし、それでも最近のアクセサリー類の価格には理解出来ない物が多数見受けられます。
インシュレーターを例にとって考えてみます。
インシュレーターを構成するのは、本体の素材と付随するパーツ類です。
本体の素材に使用する材料で様々な音質へ変化させることが可能ですが、1cm角のサイコロ状の真鍮と金では、おそらく半数以上の人が真鍮の方が音が良いと判断すると思います。
このように、必ずしも高価な素材が音が良いとは限りません。
常識を外れて高価な物は、一歩引いて冷静に判断する必要があると思います。
アンプ等の複雑な構造物は、完成品を購入するしか方法はございませんが、インシュレーター等の単純な物はアイデア次第で様々な物が流用可能です。
吉田苑では初心者の方に
「やはり、インシュレーターも必要なんですよね?」
と、お問い合わせいただいた場合、100円ショップをおすすめしています。
ここは宝の山です。
様々な材質、形状の物が多数販売されていて、初心者の方が経験を積むには最適だと思います。
100円ショップで消しゴムと、木製の流用できそうな物と、金属製の同じく流用できそうな物の3種類を購入して、それぞれの特徴を体験してみてください。
その上で、好みに合った材質のインシュレーターを購入すれば、高価なオーディオ用インシュレーターを購入して失敗する確率が大幅に下がります。
個人的なおすすめは木製のサイコロと、金属製のナットです。
消しゴム、サイコロ、ナット の3種類があれば基本的な素材による音の傾向が分かります。
少し贅沢が出来るのであれば、ホームセンターも同様に楽しい場所になります。
少し大きめのホームセンターであれば、水晶をサイコロ状にカットした物や、様々な金属のサイコロが販売されています。
石、鉱石、金属、プラスチック、木、ゴム、皮、布、等々アイデア次第で様々なアクセサリーに変身する素材が多数販売されているホームセンターは眺めているだけでも飽きません。
ネジコーナーでは、鉄、ステンレス、アルミ、銅、等のナットが同じ形状で選択可能ですので、素材の違いによる音の変化が安価に体験できます。
PHILE WEB というAV関連の情報サイトがあるのですが、ここは時々面白い企画(ネタ?)を特集します。
前回は 「オーディオ用ノイズフィルター(トランス電源)を使って炊飯器でご飯を炊くと味が変わる!?」
という、とんでも企画を紹介させていただきましたが、今回は「ダイソーのすすめ」です。
しかも記事を書いたのはオーディオライターの炭山アキラさんです。
大変参考になりますので、ぜひ読んでみてください。
http://www.phileweb.com/review/article/201707/11/2617.html
個人的には剣山に強く惹かれました。
形状といい材質といい、音の良さそうな要素がたっぷり詰まっています。
これは期待出来ると思います。
今度の休日は100円ショップや、ホームセンターに遊びに行かれてはどうですか。
今までと違う目線で眺めると、新たな発見があるかもしれません。