数年前に映画館で見て、ずっともう一度見たいと思っていた映画をブルーレイディスクで購入しました。
インターステラーというSF映画なのですが、 最近(ここ10年ほど)見た映画の中では一番心に残っていました。
映像物はあまり購入しないのですが、機会があり今回購入してみました。

我が家の映像システムは送り出し側にプレイステーション4を使用しております。
このプレーヤーは最近の映像機器共通の欠点が有り、音声出力が付いておりません。
HDMI出力しか無いので、オーディオ機器と接続するのが困難です。
仕方無く、HDMI出力を一度テレビへ接続してからテレビの光デジタル出力からDACへ接続しております。
遠回りですが、この接続でも十分に高音質再生が可能ですので問題無く使用しております。

今回も同様の接続で視聴したのですが、最近のブルーレイディスクは音が良いですね。
びっくりしてしまいました。
特に低域方向のエネルギー密度が高く、通常の2ch再生ですがサブウーハーを接続しているような
迫力ある低音が楽しめました。

しばらくすると、砂嵐のシーンがありました。

見事な音響設計で、音楽信号では考えられない持続した低音が続きました。
凄い迫力で
「我が家で出したこれまでで最高の量感を持つ低音だ。このスピーカー(Confidence5)で
こんなに低音が出るとは思わなかった。」
と喜んだのもつかの間、主人公達が砂嵐を逃れて家に駆け込んだ瞬間に無音になりました。
「音響での動と静の対比が見事だ!」
と感動したのですが、台詞のシーンでも無音です・・・
「これはやってしまったかぁ」
と、慌ててボリュームを下げて電源を切りました。
パワーアンプを触ってみると、卵が焼けそうな程熱くなっています。
普段は、ほのかに暖かいくらいまでしか温度が上がらないアンプですので、この時点で復帰は諦めました。

あんのじょう、冷えてから電源を入れましたが、うんともすんとも言いません。
完全に故障させてしまいました。

真っ先に確認したヒューズです。
見事に溶断してしまっています。

使用したスピーカーの能率が4Ωの83dBという、極端な低能率スピーカーですので
映画の効果音をある程度大きな音で再生するには音楽用のアンプでは少し無理があるのかもしれません。
特に最近の高音質ディスクはロスレス圧縮で24bit/96khzデータが入っているため、通常の音量で再生してもCDより大きなパワーを必要とします。

24bit/96khzデータ(ハイレゾ)の連続した低音(効果音)は想像以上に大きなエネルギーをアンプに要求するので、音楽用アンプで映画鑑賞の際は少し控えめの音量で楽しむのが良いかもしれません。
ですが、映画は大音量で見たいですよね。

今回の失敗は能率が低いスピーカーを使用したことで、アンプは十分に頑張ってくれました。
少し頑張りすぎて壊れてしまいましたが・・・

ここに来て、またもやスピーカーの入れ替え問題で頭を悩ませております。
DIATONE DS-4NB70 ならば能率が高いので、今回のような事故は起こらなくなります。
しかし、アンプの修理費用もかかりますし困りました。
もう、あまり時間も残されていませんしどうしましょう。