今年もベストバイモデルを選んでみました。
選定基準は今まで通りで
「購入価格に対する満足度の高いモデル」
となっております。
去年選んだモデルは外しております。

1位 Paradigm MONITOR SE ATOM-FT 販売価格 99,000円(税込)

カナダのスピーカーメーカー Paradigm の入門モデルをFundamental の鈴木氏がチューニングしたモデルです。
コストパフォーマンスという見方をした場合、このスピーカーに敵うモデルは無いのではないかと思わせるほどの完成度の高さを持ち、情報量、解像度、スピード、位相特性が高い次元で融合した素晴らしいスピーカーです。
現代的なすっきりとした音色で、音楽を聞く道具としての満足度が大変高いです。

2位 Roon 月額 $12.99 年額 $118.8 生涯ライセンス $699.99

私が試した限りでは、現時点で最も高音質な音楽再生ソフトです。データ再生における高音質再生を目指す場合、最もおすすめできるソフトでありあらゆるジャンルの未知の音楽と簡単にふれ合うことが可能な魔法の様なソフトでもあります。

このソフトの素晴らしさは、実際に触れてみないと伝わらないのがもどかしいです。
店頭で常時試聴可能ですので、ぜひ体験にお越しください。
音楽がお好きな方であれば、少し触るだけでこの魔法の虜になると思います。

3位 Nmode X-CD3 168,000円(税別)

長い開発期間を経て、ようやく発売となったCDプレーヤーです。待たされた甲斐があり、素晴らしい出来です。
SACDでは無く、CDプレーヤーであるというだけでありがたいのですが、音も良いので文句の付けようがありません。
サイズも小さく、既にSACDプレーヤーをお持ちの方がCD専用に買い足すのにも向いています。

ACアダプター駆動で見た目もハーフサイズと、フルサイズオーディオを見慣れた目には格下に見えますが、出てくる音は本格派です。CDプレーヤーで迷ったら、これを購入しておけば後悔は少ないと思います。

4位 Fundamental PA10 定価 1,200,000円(税別)

ベストバイに入れるには高価ですが、それでもこのモデルは外せません。
セレクターが付き利便性が大幅に向上した待望の Fundamental 製プリメインアンプです。
極上の普通の音という、良く分からない表現が出てくるナチュラルサウンドの極地とも感じるどこまでもリアルな音が出てきます。
データがそのまま音に変換されているような、滑らかでストレートかつ、エネルギーの詰まった表現はこのアンプ独自の魅力を持ちます。アンプで悩むのに疲れた方は、これでゴールして良いと思います。

5位 Nmode X-PM100mk2 へのバージョンアップ費用 150,000円(税別)

これは少し特別ではありますが、コストパフォーマンスは抜群ですので5位に選定しました。

Nmode X-PM100 はNmode アンプの最上位モデルとして発売されました。その後、下位モデル達が次々にモデルチェンジを果たし X-PM100 だけが取り残された感じとなり本来ならば最上位モデルであるはずの X-PM100 オーナー様は歯痒い思いをしていたと思います。
その状況を改善するため、Nmodeさんは奇策を打ってきました。新型の発売では無く、既存オーナー様のために ヴァージョンアップのみでの新型発売という選択です。
X-PM100mk2 という新製品を発売し、ヴァージョンアップにも対応します。という流れならばそれほど珍しい対応ではありませんが、新製品を発売するのでは無くヴァージョンアップのためだけに新しい基板を開発しての対応は、オーナー様に大変優しい対応だと思います。

バージョンアップ後の音質は費用以上の大きな改善効果があり、最上位モデルに恥じないパワーと繊細さを両立した密度感ある空間表現力を手に入れました。

実際にバージョンアップを行ったお客様からも好評で、全てのX-PM100オーナー様へおすすめできるコストパフォーマンスの高いバージョンアップだと思います。

6位 KOJO Crystal E 定価 31,200円(税別)

仮想アースの大ヒットモデルです。3万円のアクセサリーとしては、近年まれに見るヒット商品ではないでしょうか。
このヒットの要因は、リピーターの方が多いことだと思います。
1台購入した方が、次の日また購入に来るという現象が多発しました。機材の開き端子に接続するだけで大きな改善効果があり、複数台接続するとさらに効果が上がるのが実感出来たのだと思います。

ケーブル交換のような音色の変化では無く、単純に機材のグレードがあがるという変化の方向性も好評な原因の一つです。
比較的、低価格で気軽に機器のグレードを上げることが可能な、効果の高いアクセサリです。

7位 Nmode X-PM3-FT 168,000円(税別)

今年のオーディオ関連ニュース中、私の中で一番の大ニュースがNmodeさんとFundamental 鈴木さんの業務提携発表でした。
そのきっかけとも言える、Nmodeさんと 鈴木さんのコラボ第一弾がこのアンプでした。

ノーマル X-PM3 も良いアンプでしたが、そこに鈴木さんの手が掛かるとここまで変化するのかと驚きました。
内部の変更は多岐に渡り、別物と言っても良いほどの変化でしたが、出てくる音も大きくクオリティアップを果たしていました。
やや細身で繊細なNmodeさんのベースに鈴木さんのエネルギーがプラスされ、全体として音量が上がったように感じます。
情報量も増えており、空気の再現性が上がっています。
エネルギーが上がり、空気の再現性が上がると再生される空間その物が広く深くなっていきます。
コンパクトなアンプに見合わない、広い空間表現力を持つ優秀なアンプです。

8位 audio-technica AT-LP7 オープン価格 実売価格 88,000円(税込)

レコード再生は大変お金の掛かる贅沢な趣味だと思います。
良い音を出すためには 100万円単位の投資を要求してくるため、基本的にはおすすめしておりませんでした。

ですが、ようやく入門クラスの投資額で満足出来る音を出す事の出来るプレーヤーに出会うことが出来ました。
VM型カートリッジ付属にフォノイコライザーも内蔵しているため、これだけ購入すればそれだけでアナログ再生を楽しむ事が出来。さらに、音質も良いです。
もちろん100万クラスのモデルと比較すると、クオリティは落ちますが10万円で購入出来るプレーヤーとしては、十分以上に満足出来る音が出てきます。
フォノイコライザーに良質な物を用意すれば、入門クラスとは思えない充実した音を出す事も出来るようになりますので、将来的な伸びしろも大きいです。

レコード再生入門、もしくは再開にぴったりのおすすめモデルです。

9位 DENON PMA-A110 定価 330,000円(税別)

正統派大型アンプから DENON PMA-A110 を選びました。
良い意味で大型アンプらしくない軽快な鳴りを持ちつつ、大型らしいパワーも併せ持つ絶妙のバランスで作り上げられた
優良アンプです。内蔵フォノイコライザーとDACもおまけの枠を超えた良質な物を搭載した、ハイコストパフォーマンスモデルでも有ります。

音像を肥大化させること無く、シャープなエッジを持ち筋肉質な低音も楽しめます。
大手らしい作りの良さと安心感も有り、所有する喜びまで含めた正統派オーディオを楽しみたい方には真っ先におすすめしたいモデルです。

10位 DEVIALET EXPERT 220 PRO 定価 1,375,000円(税込)

今回は高額モデルの選定が多くなってしまいましたが、こちらも外せません。
4位のFundamental PA10 がリアル志向のモニターアンプとすると、こちらはオーディオ的に音楽を楽しむのに最適な有力候補です。
原音忠実ではありませんが、上手に化粧してしかし決して厚化粧にはならないという絶妙なさじ加減で、音楽を楽しく聞かせてくれます。

薄い筐体が信じられないパワフルな鳴りを持ち、大型スピーカーまできっちりと制動する事も可能です。
様々なイコライザーカーブを設定可能なフォノイコライザー内蔵で、Roon Ready対応機でもあるという多機能機でもあり、少ない機材で完結したおしゃれなシステムを組みたい場合にもおすすめです。

もう一点おすすめの使い方は、究極のアニソン再生機としてもおすすめです。
このアンプと Paradigm PERSONA B を組み合わせれば、色気と滑らかさ、声の帯域の高い密度感、悪い録音の物を美味しく聞かせる能力等、アニソン再生機として最高峰のシステムが完成します。