先日注文した高級ハブ Telegartner M12 SWITCH GOLD が届きました。
これほど到着が待ち遠しかった機材は久しぶりです。

日本テレガードナー オーディオ専用スイッチングハブ M12 GOLD SWITCHの購入はこちら(吉田苑公式ショッピングサイト)


専用端子のため、通常のLANケーブルは使用出来ません。
商品には専用ケーブルが2本付属しますので、3本以上必要な場合は別途ご購入ください。


専用ケーブルの端子です。
こちらは通常のLAN端子側です。
プラグ内部もシールドされています。


こちらがハブ側の端子です。
4ペアの線材がそれぞれ隔離された構造になっています。

早速試聴してみました。
比較対象は現在の吉田苑リファレンスハブである
WaversaSystems W SmartHub 定価 148,000円(税込) です。
こちらも148,000円(税込)もする高級ハブです。
このハブも前回の試聴でかなりの高音質ハブであることは確認済みですので、倍以上の価格差分の違いが出るかどうか興味深い視聴となりました。

PCオーディオの試聴をする際は、空気(雰囲気)をいかに正確に表現出来るかに、特に注意を置いて試聴するため、冒頭が静かな音源を使用する事が多いです。
今回は リヴィングストン テイラー の Ink から1曲目の isn’t she lovely を使いました。
口笛から始まりギターが入り、さらにボーカルと順番に入ってくるので空間や定位を見るのに分かりやすいです。

まずは W SmartHub から試聴しました。
口笛のブレスや息継ぎの様子が正確に再現されており、ギターの指の動きも見えるようなほぼ最高峰の再生が出来ていると感じます。

次に M12 SWITCH GOLD を聴きました。
音が出た瞬間に笑ってしまいました。
何もかもが違います。
今まで少し大きめの口笛だったのが、実物大に収束して収束した分だけきっちりとエネルギー密度が向上します。

今までPCオーディオの音(傾向)として認識していた、緻密で正確で広い空間表現を持つがエネルギーの再現性はやや苦手で奥に引っ込んだイメージになってしまう。
という PCオーディオの個性と捉えていた部分が払拭され、音の粒子一粒一粒にエネルギーが満ちて前に飛んできます。
それでいて、今までのPCオーディオが持っていた利点(空間表現力)にもさらに磨きがかかっています。

所謂「PCオーディオっぽさ」が消え、今まで慣れ親しんできたCDの延長線上の音へと変化しますが、そこへ、さらに広い空間表現力と正確さがプラスされます。

これに比べると WaversaSystems W SmartHub の音は、磨き込まれた美しさを持つものの手で触れることが出来ない
遠い世界の音のように感じます。
これはこれで、ハイエンドオーディオ風で心地よいのでどちらも魅力的です。

PCオーディオの音はきれいすぎて苦手だと感じていた方は、ぜひ M12 SWITCH GOLD が接続されたシステムを聞いてみてください。
触れることが出来そうなほどのリアリティに満ちた新しい世界を体験できると思います。

逆にハイエンド風の味付け(どこまでも綺麗で滑らかな世界)をご希望の場合は WaversaSystems W SmartHub を選択するのも、面白いと思います。

どちらも信じられないほど高価なハブですが、その価格以上の改善効果があると感じます。
NASより大きな音質改善効果を持つため、PC本体に良い物を用意したら次は最優先でハブに投資されることをおすすめします。

まずはPC本体、次はハブ、という順番ですね。
ここまでで予算が尽きた場合はNASは普及品で問題ありません。
それほど、ハブは重要だと今回の試聴で感じました。

PCオーディオの重要度をリストにしてみました。
上ほど音質に対する影響度が大きくなります。

●PC本体
●再生ソフト
●USBケーブルやUSBケーブル用外部電源等のケーブル関連アクセサリ類
●ハブ
●ノイズフィルターやUSB Card等のUSBラインに関係するアクセサリ類
●NAS

NASも重要な機材ではありますが、限られた予算でより良い音を目指す場合は上から順番に予算を割り振ることをおすすめします。

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