吉田苑の歴史を語る上で必ず話題に上る DYNAUDIO Consequence (初代)展示機を導入しました。
大変申し訳ございませんが、既に製造完了で入手できないモデルのため非売品です。

このスピーカーについては、吉田苑の昔からのお客様にとってはなじみ深いモデルだと思います。
吉田苑ホームページの古いページを読み返していただければ、あちこちに名前が出て来ます。
それほど昔から(20年以上前)吉田苑の目標のようなスピーカーでした。

このスピーカーの特徴を一言で表すと「鳴らない」スピーカーです。
このモデルとConfidence5という2つのモデルが、DYNAUDIOは鳴らしにくいというイメージを定着させた犯人でもあります。

今でこそ比較的低価格である程度鳴らせるようになりましたが、当時はFMかGOLDMUNDでないと鳴らせない頑固なスピーカーと言われていました。

5ウェイ6スピーカー密閉型でさらに上下逆転という、俄には信じがたいユニット構成でありなが、きっちりと鳴らすことが出来ればエネルギー密度の充実した緻密で厚みのある再生が可能です。
今となっては少し古いとも感じる音作りですが、陰影に富んだ陰りのある表現は現代スピーカーでは聴けなくなった魅力があります。

上部ウーハーの後ろには同口径ユニットがもう一本入っています。
この30cmダブルウーハーが密閉箱に入れられているため、生半可なアンプでは全く動いてくれません。
このウーハーを制動出来るだけの馬力と瞬発力を持ち、その上で逆配置ユニットに適正な高さを表現させる事が出来るだけのスピードを持ち、さらに位相特性が良好なアンプとなると現代でもほとんどありません。

それでも吉田苑のスタッフはこのスピーカーが大好きです。
私も駆動可能なアンプをセットでもらえるのならば、喜んで持って帰るのですが・・・

しばらくは展示予定ですのでお近くにお越しの際は遊びに来て下さい。