Soundgenicの日誌を載せてから、色々な反響をいただきました。
かなり大きな反響でしたので、やはりこの価格帯でのフルオートに近いネットワークプレーヤーは皆様待ちわびていたようです。

その中にかなり気になる内容の声を複数いただきました。
「HDDタイプを購入したけど、あまり音が良くないですよ。」
という声です。
1人2人ならば「そう感じる人もいるだろうな。」で済んだのですが、この報告を上げてくれた人はもう少し多かったです。
こうなると、気になって仕方がありません。
ネット上を検索してみても、微妙なレビューが多く心配になりました。
吉田苑へのHDDタイプの入荷は5月末ですので、これから2ヶ月近くもの間にこのページを見てHDDタイプを購入する方がいるかもしれません。
そして、2ヶ月後に入荷したHDDタイプが微妙な音質だった場合申し訳がありません。

これは緊急事態だと思いましたので、お客様にお願いしてHDDタイプを貸していただきました。


HDDタイプとSSDタイプの2台のSoundgenicです。
持った感じは、HDDタイプの方がかなり重いです。

Soundgenic RAHF-S1 の購入はこちら(吉田苑公式ショッピングサイト)

早速試聴しました。
HDDタイプは電源を入れた直後は音質が良く、SSDタイプと比較してもそこまで大きな差異を感じませんでした。
しかし、複数の方から満足できないとの声をいただいていますから、こんなはずは無いとしばらく鳴らしてみました。
すると、電源投入後15分後くらいからS/N比が悪化し始め、ベールをかぶったような音質に変化して行きました。
最終的には中域から低域に掛けての抜けが悪い、ややもっさりとした音色で安定しました。
SSDとHDDはクオリティに差は無く、音色の違いだけがあると経験的に感じていましたが、このシリーズに関してはこの音色の違いが悪い方に出てしまったようです。
SSDタイプも中域から低域にかけてややもっさりとしたところがありますが、それほど気になりません。
この音色にHDD特有の中低域の分厚さが乗ってしまい、結果としてもっさりとしたイメージになっているようです。

誤解の無いようにしていただきたいですが、HDDタイプ HDL-RA2HF は34,800円で購入できる機材として
価格なりのクオリティを持っていると思います。価格以上の物を求めると少しがっかりするかもしれませんが
決して悪いモデルではございません。ネットワークオーディオ入門機としての機能とクオリティは備えています。
期待が大きかった分、反応が少しオーバーに出ているようにも感じます。

ピュアオーディオ用途としては物足りませんが 34,800円 でこのクオリティならば十分だと思います。
ピュアオーディオ用途の場合はSSDタイプのRAHF-S1をおすすめします。
付属のACアダプターをしっかりとした電源に変更すると、12万円ほどで購入できるプレーヤーとして十分に楽しめます。

ここから先は夢(プラシーボ??)です。
真に受けないようにお願いします。そんな事もあるんだな~くらいに受け流してください。

最初にSoundgenic(SSD) を試聴しているときに、すごく良い音がしてこれは凄い新製品が出たと喜んでいました。
視聴中にお客様が来店されたので、一度機材を全て外してお帰りになった後に、また接続しました。
すると先ほどの様な音がしないのです。
先ほどと何が違うのか、接続方法を見てみると一カ所繋がっていない物がありました。
前回は接続していたのですが、必要無い物なので今回は繋がなかったのです。
まさかと思いながらもそれを接続すると、グッとS/N比が上がりました。

接続方法は以下のようになっていました。

無線ハブ—Soundgenic —USBケーブル—DAC

これでシステムは完結するので問題無く使用可能です。
ですが、ここにある物を接続すると音が良くなってしまいました。

M12 Switch GLOD—無線ハブ—Soundgenic—USBケーブル—DAC

M12はただ末端に繋がっているだけで、データを通しているわけではありません。
しかしその差は無視出来ないほど大きいです。
M12 Switch GLOD ユーザー様から「M12を接続するとテレビの音が良くなった。」
との報告もいただいていましたので、同じ原理なんだろうなと考えています。
M12 はLAN接続されている全ての機材にメリットがあるように感じます。
お持ちの方は色々試してみてください。

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